NHK杯 阿久津主税八段ー久保利明王将 観戦記

NHK杯 阿久津主税八段ー久保利明王将戦を振り返ります。

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以下の動画で詳しく解説していますので、よろしければご視聴ください。

(動画)NHK杯 阿久津主税八段ー久保利明王将

戦型は角交換振り飛車に。図から①▲33角成と角を換えて、△同桂以下桂頭を狙っていく指し方(参考:丸山ー久保戦)も多いところですが、本譜は②▲57銀、△32銀、▲36歩に△24歩(図2)。

低い陣形でいきなり仕掛けて行ったのが久保王将らしい展開。図では①▲33角成、△同銀、▲24歩、△同銀、▲88角、△33角、▲37桂としておくのも有力で、△25銀を防いでおけば、それ以上後手からの攻めが難しい局面です。

本譜は②▲24同歩、△同飛車、▲25歩(代えて▲同飛車、△同角、▲11角成、△28飛車、▲55馬、△29飛車成、▲28飛車、△同龍、▲同馬、△57角成、▲同金、△48飛車、▲68飛車も有力)、△88角成(単に△22飛車と引くのは▲55歩角交換を拒否される恐れあり)、▲同銀、△22飛車、▲46銀、△33桂、▲37桂、△44歩、▲24歩、△25歩(図3)

ここまで進むと後手が軽い形で指しやすい局面と言えます。図から▲同桂、△24飛車で▲33桂成は△28飛車成と飛車を素抜かれてしまうため、▲26歩ですが、そこで△45桂と跳ね違えたのが振り飛車らしい一手でした。

以下、▲55角に△35歩(▲44角の防ぎ)、▲同銀、△54歩(図4)

飛車取りに当てられた瞬間、△54歩が真に捌きのアーティストらしい一着。図で①▲24銀は△55歩で次に△56歩や△37桂成が残り、△②▲44角も△同飛車、▲同銀、△37桂成が厳しいため③▲66角と引きましたが、こうなるなら▲55角では▲66角と打つべきだったと言えます。進んで図5。

図で、次の△37桂成を防ぐために▲38飛車と寄りましたが、△24歩、▲35歩、△25歩、▲34歩、△26歩、▲35飛車(▲33歩成は△37歩)、△43桂、▲39飛車、△38歩、▲29飛車、△55歩、▲同歩、△27歩成と一直線に進んで後手優勢。以下、▲54歩(図6)

図で、△39歩成が手筋の一着でした。(代えて△28と、▲59飛車では後手の攻めが重い)

以下、①▲同角は「Ⅰ」△46角、▲同歩、△38銀なら▲45歩、△29銀成、▲66角で逆転ですが、「Ⅱ」△37桂、▲同銀、△同角成があります。②▲同飛車は△37とで次の△28飛車成~△47とが厳しくなります。

従って本譜は③▲22歩と打ちましたが、△同飛車、▲44角に構わず△29と、▲22角成、△37と、と攻め合って後手の一手勝ちコース。次の△28飛車(△38飛車)~△47と、が分かっていても受かりません。以下は後手の勝ちとなりました。

終始非常に久保王将らしい展開で、振り飛車の見事な捌きから、完勝となりました。

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