NHK杯 大橋貴洸四段ー豊島将之二冠戦 観戦記

NHK杯 大橋貴洸四段ー豊島将之二冠戦戦を振り返ります。

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以下の動画でも詳しく解説していますので、よろしければ併せて御覧ください。

NHK杯 大橋貴洸四段ー豊島将之二冠

戦型は角換わり腰掛銀から、後手があえて一手損する作戦。直近では渡辺棋王ー佐藤名人戦等で指されています。図1から▲45桂と跳ねるのが定跡。進んで図2。

図の▲15歩が新手でした。以下、△同歩に▲35歩と攻めて行きます。

対して、①△同歩は▲65歩から後に▲33歩、△同桂、▲34歩のような攻めが狙えます。②△同銀と取る手も有力でしたが、本譜は③△86歩。以下「Ⅰ」▲同銀は△35銀で後に△44角のラインからの攻めや△64桂と打つ筋ができるため、本譜は「Ⅱ」▲同歩。これには1筋で手に入れた一歩で△85歩と継ぎ歩(図3)をすることができます。

対する先手も図から▲22歩、△同金の手筋で後手の形を乱し、▲75歩と突きますが、これが危険な一手。以下、△66歩、▲74歩、△65桂、▲66銀、△45銀直、▲同歩、△86歩(図4)で受けが難しくなりました。

図から▲82歩、△同飛車としますが、そこで①▲64角と打つと、△76桂が厳しい一着で、「Ⅰ」▲98玉は△87角、「Ⅱ」▲97玉は△88角、▲同金、△同桂成で必死、「Ⅲ」▲79玉は△87歩成、▲82角成、△88角で後手優勢となります。

従って本譜は②▲85歩と受けますが、やはり△76桂が厳しく、▲79玉、△85飛車、▲88歩、△同桂成、▲同玉、△76角(図5)で後手優勢に。

図で①▲79桂は△87歩成、▲同金、△同角成、▲同桂、△86歩、▲76銀、△87歩成、▲同銀、△76金(△76桂、▲97玉、△95歩、▲86銀、△88桂成もある)で後手優勢となります。

本譜は②▲79玉、△87歩成、▲67金から右辺に逃げだしますが、△77歩、▲68玉、△78と、▲58玉、△68と、▲同玉、△88飛車成で後手勝勢。以下は後手勝ちと思われましたが…。進んで図6。

図から①△47香、▲同桂、△37金打、▲59玉、△47金直、▲49香、△36桂が明快でした。

本譜は②△55香に▲58玉が粘り強い一着で、△57桂成、▲同銀引、△同香成、▲同銀、△88龍、▲68香、△57金、▲同玉、△55銀打、▲73歩成(図7)で勝負形。

図では①△33桂や②△52金と冷静に逃げる手等で後手良しでしたが、本譜は③△46銀打、▲58玉、△66歩、▲同銀、△同銀、▲46角、△57銀打、▲同角、△同銀成、▲同玉、△77龍、▲67金、△73龍で優劣不明の展開に。進んで図8。

図から△45桂が鋭い一手でした。以下、▲同銀に△46角のタダ捨てで、①▲同玉は△45銀、▲同玉、△54龍と手順に龍を逃げながら寄せることができ、以下▲46玉、△45銀、▲37玉、△57龍、▲47歩、△66歩が一例で後手勝ち。

本譜は②▲67玉と逃げましたが、△85龍とバッサリ切り、▲同金、△76歩、▲86玉、△77銀、▲76玉、△67歩成で寄り筋に。以下後手の勝ちとなりました。

序盤から豊島二冠の鋭い攻めが決まりましたが、大橋四段の粘りもすさまじく、一時逆転模様でしたが、最後は豊島二冠の寄せが見事で、見どころの多い1局でした。

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