竜王戦第2局 広瀬章人八段ー羽生善治竜王 観戦記

竜王戦第2局 広瀬章人八段ー羽生善治竜王戦を振り返ります。

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戦型は角換わり腰掛銀から先手が9筋の位を取る形。9筋の位を取りつつ▲47金型に組むのは比較的珍しい組み合わせ。

図から、△75歩、▲同歩、△65桂と仕掛け、▲68銀に①△76角も有力ですが、本譜は②△86歩、▲同歩、△同飛車、▲87歩、△81飛車と一歩交換し、▲66歩に時間差で△76角。以下、▲65歩、△87角成(図2)と激しい展開に。

図から①▲82歩も有力で、以下△同飛車、▲71角、△78馬、▲同玉、△88金、▲69玉、△72飛車、▲62角成、△同飛車、▲73角の展開は先手優勢。

本譜は②▲88歩に「Ⅰ」△76馬と思われましたが、まさかの「Ⅱ」△78馬。

以下、▲同玉、△65銀、▲67銀引で後手の攻めは切れているようにしか見えませんが、△76金とからんで意外に難しい形勢。以下、▲同銀、△同銀(図3)。

図では①▲79桂も有力で、以下、△86銀、▲49角、△87歩、▲76角、△88歩成、▲同玉、△75銀、▲87角、△76銀、▲78銀、△87銀成、▲同銀、△69角、▲56角、△87角成、▲同桂、△86歩、▲83歩のような展開が一例で正確に指せば先手が受け切れるでしょうが、実戦では容易ではありません。

本譜は②▲77金から進んで図4。

図の△35歩は角換わりでよくあるB面攻撃の手筋で、攻め筋が広がります。以下、▲24歩、△同歩、▲47角と受けましたが、ここに角を使うしかないのでは先手も大変です。以下、△66金、▲67銀打に△89銀、▲同玉、△77金、▲55角、△66歩と手筋を駆使して攻めて行きます。

対して①▲同角もありましたが、△76金、▲同銀、△64桂等もあるため、本譜は②▲同金に△43桂、▲64角、△63歩(図5)。

先手の角が捕まっており、難解な形勢。図では①▲82銀(△71飛車なら▲71銀成~▲82角成、△41飛車なら▲74桂)もありましたが、本譜は②▲91角成、△同飛車、▲79香。以下、△76金、▲同金、△39角、▲58飛車、△55桂でいよいよ後手の攻めが繋がり始めます。進んで図6。

図で①△37飛車成は、▲23銀と攻め合う手があり難しいですが、②△49銀が「終盤は駒の損得より速度」の一手。以下、「Ⅰ」▲59金、△57角成、▲49角と打ったばかりの銀を取られるのが気になりますが、△37飛車成と成っておけば先手からの攻めありません。銀を犠牲に角のラインを逸らすのが急所でした。

本譜は「Ⅱ」▲43桂とハッとする手を放ちますが、△41玉で後続がありません。進んで図7。

図では①△81飛車と取って「Ⅰ」▲同成桂なら△96銀以下詰むため勝ちと思ってしまいますが、「Ⅱ」▲65角がまさかの詰めろ逃れの詰めろ(▲31飛車以下)で先手勝ち。

最後まで罠が仕掛けられており、広瀬八段の終盤力を思い知らされます。
本譜は②△65角、▲96角の交換を入れてから△81飛車。これが△98成銀、▲同香、△88銀打の詰めろとなっており以下後手の勝ちとなりました。

羽生竜王が細い攻めを繋ぎきり、連勝スタート。第1局に続き、またも羽生竜王の名局が生まれました。今後も益々楽しみなシリーズです。

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