順位戦C級1組 藤井聡太七段ー千葉幸生七段 観戦記

順位戦C級1組 藤井聡太七段ー千葉幸生七段戦を振り返ります。

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図はよくありそうな局面ですが、先手が9筋を突き越していることと、2筋の歩を26で保留しているのが珍しい形。後手は、先手が端に手をかけたことを咎めるべく△65歩と先攻しました。

対して、▲69飛車はこの戦型でよくある反撃含みの受け方です。以下、△66歩、▲同銀、△65歩に▲55銀とぶつけました。類型で村山ー小林戦があります。進んで図2。

図では①▲63歩、△72金、▲52角が有力。次に▲43銀が厳しいため、△43銀と受けるぐらいですが、▲同角成、△同金、▲45歩、△76歩、▲44歩、△同銀、▲52銀、△33金、▲25桂が一例で先手の攻めが筋に入っています。

本譜は②▲25桂以下進んで図3。

図の▲52角が鋭い一着。①△同金は▲同銀成で▲63歩成等もあり、後手は受け切れません。本譜は②△51金に▲34角成以下進んで図4。

図の△47角が目の覚める一着。▲同金、△58角、①▲48金、△69角成、▲同玉の展開は飛車と角二枚の交換で後手が大損ですが、△29飛車が厳しいため、実戦的には大変。

従って本譜は②▲59飛車、△47角成と金を取らせて反撃に出る順を選びました。進んで図5。

図では①▲88玉で、△48金に▲79飛車と逃げる余地を作るのが自然ですが、本譜の②▲15歩は強手。以下、△48金に▲69角とアクロバティックな受けを見せます。以下、△46馬、▲同銀と馬を捨ててから△59金と取りましたが、▲47角、△49飛車に▲14歩(図6)。

図で①△12歩は▲62銀、△同金、▲13角以下後手玉が即詰みとなります(13でバラして▲11飛車成~▲17香~▲25桂~▲35銀の筋)。

従って本譜は②△47飛車成と取りましたが、それでも▲13歩成で、以下「Ⅰ」△同香から13で清算するのは▲25桂、△14玉、▲16香、△15歩、▲51龍が一例で寄り筋となります。

従って本譜は「Ⅱ」△31玉ですが、▲52角が次の▲51龍~▲41金を見た決め手で以下先手の勝ちとなりました。

藤井七段の終盤の踏み込みが光った1局でした。

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