NHK杯 深浦康市九段ー今泉健司四段 観戦記

NHK杯 深浦康市九段ー今泉健司四段戦を振り返ります。

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1回戦で藤井聡太七段に勝利(今泉ー藤井戦)した今泉四段が2回戦でA級棋士に挑む構図となりました。

戦型は居飛車穴熊対四間飛車に。今泉四段は梶浦戦等で指している戦型です。

図は▲78飛車と7筋の歩交換を目指した手に対し、△22飛車で対抗したところ。対して①▲28飛車と戻るのでは何をやっているかわからないため、②▲46銀と出ましたが、△54歩と突かれて結局▲28飛車と戻ることになりました。進んで図2。

図では①▲24歩、△同歩、▲同角と攻める手があり、以下△22飛車、▲33角成、△28飛車成、▲44馬、△48龍、▲26角、△49龍、▲52銀となれば先手の攻め合い勝ちが濃厚。

通常は△22飛車で受かる形ですが、この場合、△48龍と取られた時の▲26角が厳しいため、▲24歩の仕掛けが成立していたようです。

本譜は②▲37桂、△51角の交換を入れてから、▲24歩、△同歩、▲46歩、△同歩、▲同角、△45歩、▲24角、△22飛車、▲25歩と仕掛けましたが、△24角、▲同歩、△27歩(図3)が厳しい手に。

取ると△49角が両取りになってしまうため、▲29飛車と引くしかないですが、これでは辛い展開。この辺り深浦九段に誤算があったのかもしれません。進んで図4。

図から△45飛車が振り飛車らしい一手。以下、▲同桂、△63金寄で馬が手厚く、先手からの攻めがありません。進んで図5。

図から①▲68飛車なら、以下「Ⅰ」△78角成、▲同飛車、△45歩なら▲75歩(△75桂を防ぐ)、「Ⅱ」△36角成なら▲54飛車成、△同金、▲32角でまだ難しい局面でした。本譜は②▲55飛車と走りましたが、△78角成、▲54飛車、△同金で後手勝勢に。以下、▲77金と寄りましたが、△88馬が鋭い手で、▲同玉と引っ張り出して、△58飛車で寄り筋となり、以下後手勝ちとなりました(投了図)。

今泉四段が快勝で3回戦進出となりました。振り飛車らしいまとめ方が参考になる1局でした。

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