順位戦A級 羽生善治竜王ー稲葉陽八段 観戦記

順位戦A級 羽生善治竜王ー稲葉陽八段戦を振り返ります。

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戦型は角換わり腰掛銀に。図は後手が△62飛車~△72金の意欲的な駒組から△65歩と仕掛けたところ。以下、▲同歩、△同銀、▲同銀、△同飛車に▲56角が羽生竜王らしい曲線的な1着。以下△62飛車に▲29飛車(図2)と非常に落ち着いています。

なかなかこのような指し方(角を手放してからじっとしておく)はできないですね。図から△44銀と角をいじめに来た手に対し、▲25歩と伸ばし薄くなった2筋を狙います。以下、△75歩、▲同歩、△54角、▲45銀、△76歩、▲68銀、△45銀、▲同桂、△44銀(図3)

7筋の拠点も大きそうですが、持ち歩の差や桂の働きの差もあり難しい形勢。図から▲64歩、△同飛車を利かせてから▲24飛車~▲34飛車(図4)と動きます。

飛車を64に吊り上げることで受けに利きづらくするとともに、何かの時に▲55銀等の手を見ています。

図から①△33銀打と飛車を捕獲する手も有力でしたが、本譜は②△33桂。対して▲66歩、△同飛車を利かしてから▲44飛車と切ったのが好手順。

以下、△同歩、▲55銀で飛車を取った後に△66桂と打つ手が無くなるのが▲66歩の効果です。進んで図5。

図は手が広いところですが、▲54銀と取り、①△87桂成なら▲88歩、△77銀、▲同桂、△同歩成に▲43銀打から後手玉が詰んでしまいます。本譜は②△同歩ですが、そこで▲64角が好手でした。

以下、「Ⅰ」△53銀なら▲同角成~▲51飛車~▲81飛車成が受けにも利いてきて先手優勢。本譜の「Ⅱ」△33玉には▲21銀(図6)が厳しい手。

図で①△22金は▲42飛車や▲41飛車が詰めろで入るため、②△31銀と受けましたが、▲32銀成、△同銀、▲52飛車で寄り筋。以下先手の勝ちとなりました。

羽生竜王らしい序中盤から、お手本のような寄せで非常に参考になる1局でした。

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