王座戦第4局 中村太地王座ー斎藤慎太郎七段 観戦記

王座戦第4局 中村太地王座ー斎藤慎太郎七段戦を振り返ります。

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戦型は角換わりから先手が意外な▲68金右の駒組。流行のバランスを取る▲48金型とは対極の考え方の駒組になります。

図は穴熊を目指した瞬間に△65歩と仕掛けたところ。以下、▲同歩、△同桂、▲同銀、△同銀、▲63歩、△72金、▲64桂、△73金、▲62歩成、△64金、とよくある定跡と類似の仕掛けを敢行しました。

その定跡と比較すると先手玉が固く先手が得しているようにも見えますが、88玉型の当たりが強いため、難しいようです。以下、▲45桂に△44角とラインに設置(図2)

これも88玉型を咎めようとする手になります。しかし図から①▲51角、△31玉、▲33桂成、△同桂、▲24歩、△同歩、▲同飛車とし、△23歩なら▲42銀(取ると▲同角成~▲23飛車成で寄り)、△21玉、▲34飛車から44飛車と急所の角を取る筋があり、先手優勢でした。

本譜は②▲33桂成ですが、△33同玉と手順に逃げられるため後手が指せる形勢に。以下、▲45銀、△75歩、▲34銀、△同玉、▲45角と王手飛車をかけますが、△33玉、▲81角成に△76歩の取り込みも大きい一手。進んで図3。

図では①△76歩と打ち、▲21飛車成、△77歩成、▲同桂、△31金打とはじいて、△76桂~△88銀から寄せて行けば後手の一手勝ち。

本譜は②△76桂に▲99玉と潜られて、△88銀から剥がしても77金が残っているため大変な形勢に。進んで図4。

図では①△66同角と取る手もあり、▲同銀、△88銀、▲同金、△同桂成、▲同玉、△66銀で後手が厚い展開でした。

本譜は②△22玉と逃げて、進んで図5。

図では①△35歩と取り、▲34桂、△12玉で粘る手もありました。以下、「Ⅰ」▲44馬、△同歩、▲65歩には△67銀、▲同金、△78金のような寄せがあります。「Ⅱ」▲79歩には△31金打と粘るような手で難解な形勢。

本譜は②△66銀、▲76飛車成、△75銀打に▲24桂が厳しい一手になりました。以下、△同歩、▲66龍、△同銀、▲23銀、△同金、▲同桂成、△同玉、▲35桂と流れるような寄せ。進んで図6。

△45銀とタダ捨ての鬼手を放ちますが、▲77金が冷静な一手。以下、△59角、▲45歩、△77角成にも▲88銀打とがっちり受けて先手玉は寄りません。以下先手の勝ちとなりました。

大熱戦を制した中村王座が土俵際から2連勝でタイに戻し、決着は第5局に持ち越されました。

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