NHK杯 丸山忠久九段ー斎藤慎太郎七段 観戦記

NHK杯 丸山忠久九段ー斎藤慎太郎七段戦を振り返ります。

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戦型は角換わり拒否型の雁木に。最近あまり見ないですが、先手が▲25歩を早めに決めるケースが多いのと、▲26歩保留型でも後手番角換わりが有力であることが理由でしょう。

対して、先手は▲37銀型も多いところですが、本譜は腰掛銀から相雁木に(図2)。

図から▲45歩と仕掛けた手に対し、△55歩の手筋で反撃。以下、▲同銀、△45歩、▲56歩に①△54歩と打てば▲45桂、△55歩、▲33桂成、△同桂、▲55歩で二枚換えにはなりますが、歩切れが痛く、先手優勢。

従って本譜は②△44銀右から進んで図3。

図で①△44歩は▲53銀、△同金、▲同桂成、△同角、▲72金、△84飛車(△83飛車は▲73金~▲65桂)、▲73金ような筋があります。

本譜は②△86歩、▲同角(▲同歩は△85歩が嫌味)、△同角、▲同歩、△37角(図4)

図で①▲88玉(△46角成の両取りを予め避ける)は△85歩(取ると十字飛車)が気になりますが、▲72角、△84飛車、▲44歩、△同銀、▲85歩、△同飛車、▲86歩、△45飛車には▲54銀、△46飛車、▲47歩、△36飛車、▲63銀成~銀を捨てて▲36角成のような筋もあり、有力でした。

本譜は②▲55銀。これも△46角成を受けつつ、▲44歩と打つ手を見せて味が良い一手になります。以下、△44歩から進んで図5。

図から▲47金が強い一手。△55角成、▲同歩、△38銀の両取りが見えていますが、そこで▲73歩成が両取り逃げるべからずの一手。以下、△29銀成に▲63とが厳しい一手になります。進んで図6。

図で①▲69桂と受けましたが、「Ⅰ」△58歩成、▲同銀、△59飛車成が△88銀、▲同金、△同歩成、▲同玉、△86飛車(△58龍は、▲78銀打、△86飛車、▲97玉で不詰め)、▲87歩、△58龍、▲78歩、△87飛車成以下の詰めろとなっており後手勝ちでした。

本譜は「Ⅱ」△68歩としたため、▲87金で寄りが無くなりました。

戻って図では②▲68玉が有力で、△47飛車成、▲42角、△22玉、▲59金打が粘り強く、難解な形勢でした。

進んで図7。

▲24歩を決めて、▲33角と上から押さえるのが決め手。角を渡すのは怖いですが、ギリギリ耐えています。以下先手勝ちとなりました。

丸山九段の踏み込みが参考になる1局でした。

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