王将戦 豊島将之二冠ー中村太地王座 観戦記

王将戦 豊島将之二冠ー中村太地王座戦を振り返ります。

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戦型は雁木対矢倉。矢倉は比較的珍しい雁木対策ですが、△44歩を突かずに駒組を進めているのが工夫で、争点を作らず、千日手を狙う作戦です。

図で△51金から千日手模様に進みましたが、後に先手が▲45歩と突いて打開しました(図2)。

先手は5筋を押さえ、2筋交換後に▲35歩と仕掛けました。図から△35同歩、▲15歩に△36歩、▲25桂、△24歩、▲33歩、△23金が攻めを呼び込んで受ける強い一手。先手は桂損になりますが、攻めが続くかどうかといったところ。進んで図3。

図から①▲14歩、△17歩、▲44歩が手筋で、「Ⅰ」△同角なら▲35銀が調子良いですが、「Ⅱ」△同金、▲17香、△12歩で容易ではありません。

図では代えて②▲45銀や③▲35銀も有力でした。進んで図4。

後手は得した桂馬を急所の66に。図で金を逃げるのは△58桂成があるため本譜は▲77角の勝負手。△78桂成で一時的に金損になりますが、後手の形も歪んでいるため、簡単ではないようです。進んで図5。

図は▲34桂とプレッシャーをかけたところですが、①△42歩と受けておけば後手陣が固く後手優勢でした。

本譜は②△37歩成、▲同金、△35金と勝負し、進んで図6。

図で①▲63歩成等は、△77銀、▲同桂、△67金で詰んでしまいますが、②▲86歩は△55角が嫌味になります。③▲97角が正着で、「Ⅰ」△77銀、▲同桂、△67金には79に落ちて詰まず、後手玉は銀を渡したため詰めろになって後手負けとなります。「Ⅱ」△55角にも▲86角があり、駒を渡さず先手玉を寄せることができません。

本譜は④▲57金、△同成銀と、金を捨ててから▲63歩成で下駄を預けましたが、結果的には「Ⅰ」△67成銀、▲同玉、△75桂以下詰んでいました。以下、▲56玉、△46金、▲同玉、△35金、▲47玉、△87飛車成、▲77銀打、△同龍、▲同桂、△46銀が一例。△87飛車成にカナ駒を合い駒するしかないのが辛いところです。

本譜は「Ⅱ」△67銀、▲88玉、△55角、▲77銀(▲97玉が明快)、△同角成(△82飛車なら難解)、▲同桂で先手が寄らず、以下先手勝ちとなりました。

大熱戦を制した豊島二冠が中村王座に土を付け、王将リーグは益々大混戦模様となりました。

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