NHK杯 三枚堂達也六段ー渡辺明棋王 観戦記

NHK杯 三枚堂達也六段ー渡辺明棋王戦を振り返ります。

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戦型は相居飛車の力戦型に。先日の広瀬ー深浦戦が類型になります。

ちなみに嬉野流(△53銀右ではなく△53銀左)の場合、ここで▲23歩と打つ手があり、△31角以下、後手が△44銀と出てきた時に角を切って▲22銀と打ち込むような手があり、先手が指しやすいですが、この局面の場合、①▲23歩には△31角と引いて△44歩~△43銀~△34銀から23歩を取り切られてしまう恐れがあり、やりづらいです(ただ、実戦的にはその変化も大変)。

本譜は②▲28飛車から進んで図2。

①△75歩は勢いを付ける手筋で、単に②△64銀は▲65歩、△同銀、▲67銀から銀バサミを狙われる手がありますが、突き捨ててあれば△75銀とスムーズに進出することができます。

本譜は図から▲67銀と受けて、△76歩、▲同銀、△72飛車に▲67金!から先手は飛車を8筋に転換する構想を見せました。進んで図3。

先手は居玉のまま▲35歩と仕掛けました。対して、①△同歩は▲25桂、△22角、▲45歩から、▲33歩等もあり先手の攻めが厳しくなります。

従って本譜は②△55歩。これに「Ⅰ」▲同銀は△75歩、▲同銀、△65桂、▲66角、△45歩、▲56歩、△54歩が一例で後手有利となります。

本譜は「Ⅱ」▲同角ですが、△54銀打、▲77角に△35歩と取れば、△55歩と押さえる手があるため、先ほどの▲25桂からの攻め筋を緩和することができます。進んで図4。

図では①△35歩、▲47銀、△36歩の取り合いなら角が24にいるため、本譜の攻めがなく後手も戦えました。

本譜は②△46成桂、▲同金、△同角に▲42角成、△同玉、▲32歩成、△同玉、▲33金が厳しい手で先手優勢になりました。進んで図5。

図の▲83桂が俗手ながら退路を断つ決め手でした。以下、△65桂と退路を広げる手にも、▲同銀に△47歩成が詰めろにならないため、▲53銀、△73玉、▲54金で先手一手勝ち。

以下先手の勝ちとなりました。三枚堂六段らしい攻めが決まった1局でした。

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