銀河戦 行方尚史八段ー八代弥六段戦を振り返ります。
図まで先日の藤井ー高見戦と同様の進行。図から▲25飛車はオーソドックスな手です。進んで図2。
図の▲88銀では▲88歩と手堅く受ける手もありましたが、本譜は突っ張った手です。図以下、△54角、▲77桂、△82飛車、▲56角とお互いに角を打ち合う展開に。進んで図3。
図で①▲24歩だと「Ⅰ」△22歩なら取り込み得ですが、「Ⅱ」△87歩成、▲同銀、△同角成、▲同金、△同飛車成、▲23歩成の変化は難解。
本譜は②▲85歩と受けましたが、△25歩と取られてしまうため、やや後手の主張が通った形でしょうか。
以下、▲同桂、△44銀に▲22歩が手筋(△同金なら▲13桂成)で、△33桂、▲同桂成、△同金、▲48玉(△66桂を避ける)から進んで図4。
図では①△44角で難解な形勢でした。本譜は②△44金としたため、▲24飛車と走られて飛車成が受からなくなり、以下は先手の攻め合い勝ちとなりました。
行方八段が快勝で準決勝進出を決めました。