王位戦 藤井聡太七段ー山崎隆之八段 観戦記

王位戦 藤井聡太七段ー山崎隆之八段戦を振り返ります。

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戦型は角換わりから先手の藤井七段の早繰り銀に。藤井七段は類型で後手を持って指したことのある形(近藤ー藤井戦)。

▲96歩、△14歩の交換を入れてから早繰り銀を目指したのがミソで、図から①△46歩、▲33歩成、△47歩成の激しい変化(先手早繰り銀対策)の時に▲96歩が生きて先手良しとなります。

本譜は②△34同銀、▲37銀、△33金(△33角の方が多い)から駒組が続きます。進んで図2。

図から▲37歩が昔では考えられなかった手で、△同歩成、▲同銀、①△36歩に▲同銀(▲28銀では一手損で何をやっているかわからない)と取る手が成立します。

以下、△19角成で香損となるため普通は切り捨てる変化ですが、▲37角、△同馬、▲同桂となれば香損でも駒の働きや玉の固さが違い先手有利(以下一例で、△52金、▲55歩、△同銀、▲45桂、△43金、▲33歩、△同桂、▲同桂成、△同金、▲35歩、△43銀、▲45桂…)

いかにも現代調の変化が水面下に潜んでいました。本譜は、②△52金に▲18香から進んで図3。

図から▲26銀も現代調。以下、△19角成と角を成らせても▲37桂で馬が働きません。

以下、△23金に①▲46歩、△同歩、▲45歩、△33銀、▲64角、△83飛車、▲46角なら角が急所のラインで安定しており、先手良し。他にも②▲75歩と桂頭を攻めるような手もありました。

本譜の③▲68角は結果的にあまり働かない展開に。進んで図4。

先手は▲24歩と押さえましたが、二の矢がありません。対して後手は図から△86歩と急所の反撃。①▲同歩なら△85歩の継ぎ歩が厳しいため、②▲同銀と取りましたが、△66歩が厳しい一手になります。進んで図5。

図から▲44角、△同金、▲36桂と攻めて行きますが、△43金引で寄りません。このような展開になると後手玉は薄そうに見えて、広いため捕まえづらく、この辺り非常に山崎八段らしい展開と言えます。

以下は後手勝ち。山崎八段の快勝譜となりました。

藤井七段は連敗となり残念ですが、またそのうち勝ちまくってくれることを期待しています。

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