王位戦第6局 豊島将之棋聖ー菅井竜也王位 観戦記

王位戦第6局 豊島将之棋聖ー菅井竜也王位戦を振り返ります。

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戦型は3手目▲25歩から後手の四間飛車穴熊となりました。菅井竜也王位は先日の佐藤天彦戦でも四間飛車穴熊を採用しており、用意の作戦でしょう。

対して▲66角は珍しい手で、自分から▲33角成と角を換えるよりも相手に△66角と指させて一手得したいという狙いです。

従って、後手もこう指されると△44歩と止めて32の銀で66角を狙いに行きたいところです。進んで図2。

先手は76歩を取らせないような指し方もありましたが、本譜は図から▲77角、△76銀、▲68角と、76歩を取らせている間に固めて攻めていこうという指し方です。進んで図3。

図では①▲52歩が手筋で、「Ⅰ」△同金なら▲24角、△22飛車、▲33角成、△26飛車に▲34馬が金銀両取りになります。また、「Ⅱ」△同飛車も▲35歩ぐらいで先手有利でした。

本譜は②▲57歩と打ち、△65銀(△47銀成は飛車先が重くなるため、▲24角で先手有利)、▲24角と攻めて行きましたが、意外に難しい形勢。進んで図4。

図では①▲31龍、△37角成からの攻め合いが普通ですが、なんと本譜は②▲25桂!とかなり意表の一手を放ちます。

通常は相穴熊で飛車を2枚持たれては勝てないとしたものなので、▲25桂は第一感で切り捨てる手ですが、この場合は▲66歩と突いて67に角を打つような手があり、33の成桂を寄せて行く手が意外に早いため成立しているようです。確かな大局観と深い読みに基づく一手で、トッププロの神髄を見ました。進んで図5。

図は次に▲44成桂があるため、△57龍、▲44成桂、△56龍。これには▲38角の両取りが見えていますが、以下△79飛車成、▲56角、△59龍と切り返し難解な形勢。この辺りは非常に見応えのある攻防です。進んで図6。

図では①△74歩が手筋で、以下▲同金は△76歩、▲同銀、△66金で後手優勢ですが、他に適当な手もありません。

本譜は②△67歩に▲84桂、△同歩、▲51龍、△68歩成(この時△62銀には▲92角成、△同玉、▲59龍と王手で龍を抜けるのが、▲84桂の狙い)で難解な形勢。進んで図7。

図で①△82銀が痛恨の失着。代えて②△77桂、▲73龍、△89桂成、▲同玉、△59龍、▲79歩、△74香なら、以下「Ⅰ」▲同角には△77桂から寄り、「Ⅱ」▲同龍には△83金と外して、▲同龍に△77桂で寄り筋で後手勝ちでした。

本譜は△82銀以下、▲72金、△同銀、▲74歩が痛く、以下先手勝ちとなりました。

豊島棋聖が非常に難解な2転3転の将棋を制し、タイトルの行方は最終局に持ち込まれました。▲25桂で互角というのが印象に残る1局でした。

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