王将戦 中村太地王座ー斎藤慎太郎七段を振り返ります。
戦型は横歩取り青野流となりました。図は佐々木(大)ー斎藤(明)戦で出た手で、斎藤七段も自身の対局(橋本戦)で指しています。図から、▲77角、△76飛車に、▲28歩(図2)
図の▲28歩はプロ棋戦では新手だと思いますが、ソフトの最善手。先日の中村ー飯島戦でも述べましたが、同じ戦型を続けて指すと研究にハマり易いため、覚悟が必要ですね。進んで図3。
図から▲33角成、△同桂、▲66角、△65飛車、▲76銀と進めますが、▲76銀が浮くため成否は微妙。以下、△66飛車、▲同歩、△35歩から激戦に。進んで図4。
△55桂で銀を逃げることができない(▲56銀は△85角の王手飛車、▲76銀は△83角~△47角成)ため、後手が指せる形勢。
以下、難しい戦いが続きましたが、最後は先手の勝ちとなりました。