NHK杯 糸谷哲郎八段ー菅井竜也王位 観戦記

NHK杯 糸谷哲郎八段ー菅井竜也王位を振り返ります。

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戦型は後手の菅井王位の三間飛車に。図から①△44歩と角道を止めれば通常の三間飛車ですが、本局は②△77角成から角交換振り飛車を選択しました。進んで図2。

図では①▲37歩が一般的ですが、本譜は力強く②▲47金と上がりました。

以下、「Ⅰ」△35歩、▲27銀となると、一瞬先手の形が悪いですが、後に▲38銀と引いて形を整えれば、後手の35歩が負担になります。

本譜は「Ⅱ」△35銀、▲同銀、△同飛車、▲36歩、△34飛車(図2)と軽く捌いていきます。

居飛車党からすると軽く見える動きですが、①▲56角、△44飛車、▲23角成には△27歩のような反撃があります。

本譜の②▲22角にも△38歩の手筋があるため、容易ではないようです。以下、▲同飛車、△27銀、▲68飛車(▲37飛車には△28銀、▲38飛車、△29銀成、▲11角成、△19成銀、▲21馬、△14飛車と、桂香を拾い合って飛車の成りこみを狙う筋があります)、△36銀成の局面は後手優勢。進んで図4。

図は先手が香得しているものの、37銀や68飛車の働きが悪く後手優勢。

図から▲36銀打と糸谷流の粘りを見せますが、△35歩、▲47銀、△25桂、▲26銀、△24歩、▲12馬、△54飛車で状況は好転しません。進んで図5。

図から△65飛車で決めに行きます。以下▲同馬で先に飛車を取られますが、△57とで取り返すことができます。以下、▲36銀、△68と、▲36銀、△69と、▲同銀、△39飛車で後手勝勢。進んで図6。

図から△77香が寄せの手筋。桂香なら渡しても受けに適しませんし、65桂が何度でも利くため、先手は受けがありません。進んで図7。

図から△69龍と切って、▲同金に△77銀で必死となり、後手の勝ちとなりました。

序盤でうまく捌いて優位を築いてからは、先手に粘る余地を与えず、寄せ切って快勝という菅井王位らしい振り飛車のお手本となるような将棋でした。

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