順位戦C級1組 青野照市九段ー藤井聡太七段戦 観戦記

順位戦C級1組 青野照市九段ー藤井聡太七段戦を振り返ります。

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解説動画も作成しました。適宜ご参照ください。)

戦型は先手の引き飛車棒銀に。藤井七段は昨年の順位戦(参考:梶浦戦)で指すなど、経験豊富な形。

図から▲25銀と出ましたが、これがいきなりの疑問手。以下、△86歩、▲同歩、△同飛車、▲87歩(放置は△87歩で角が死ぬ)、△84飛車と受けられ、銀がこれ以上前に進めません。

まだしもそこで銀を引いた方が良い局面ですが、▲24歩としたため、△35歩(図2)が手筋。

以下、▲23歩成、△同銀で、①▲24歩は、△同銀、▲同銀、△同飛車で歩切れの先手が勝てません。

本譜の②▲76歩には△24歩と打たれ、▲16銀(図3)と僻地に追いやられては、先手が苦しいです。

先手は元々27にいた銀を▲36銀~▲25銀~▲16銀~▲27銀と動かして、4手損+▲24歩~▲23歩成で2手損、と計6手ほど損しており、良い理屈がない局面です。

△35歩は定跡書にも載っている基本手筋ですが、青野九段に何か誤算があったのでしょうか。

図では①△74歩~△73桂~△75歩~△86歩と攻めるような構想も有力でしたが、本譜は②△54飛車。

対して、目につく「Ⅰ」▲33角成、△同桂、▲82角は、△45桂、▲58金、△39角で後手勝勢となります。

従って、②▲27銀、△74歩、▲66歩と収めようとしますが、△73桂~△64歩で後手の攻めを受け切るのは容易ではありません。進んで図4。

図から▲36歩は飛車のコビンが開いて、いかにも危険な一手。しかし変わる手も難しかったのでしょうか。以下、△65歩(▲同歩は△88角成~△55角)からの攻めが厳し過ぎます。進んで図5。

先手が3筋を伸ばしている間に、後手の銀が75まで進出し、攻めの厚みがかなり増しました。先手は27銀が泣いています。

以下、▲33歩成、△同桂、▲同桂成と桂交換を果たしますが、それ以上の攻めがありません。逆に△84飛車、▲78玉、△95桂のような手が生じるデメリットもあります。以下は後手がいかに寄せるかというだけの展開に。進んで図6。

図から△55角が決め手。何をやっても勝ちの局面ですが、最後まで魅せてくれますね。以下、▲33歩、△58と、▲同玉、△22金、▲55銀、△67角、▲48玉、△45角成で以下後手勝ちとなりました。

正直序盤がどうだったのかという将棋でしたが、きっちりと圧勝を収める藤井七段の中終盤力は流石でした。引き続き勝ちまくってほしいと思います。

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