叡王戦 井上慶太九段ー塚田泰明九段戦 観戦記

叡王戦 井上慶太九段ー塚田泰明九段戦を振り返ります。

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戦型は矢倉模様から、後手の左美濃右四間飛車となりました。

昔よく見たような局面ですが、△85歩と突いてあるのが近代的ですね(右四間飛車をやるなら△85桂と跳ねる余地を残すのが常識でした)。

図では①△31玉と玉を安定させておく手も有力でしたが、本譜は②△86歩、▲同歩、△75歩、▲同歩、△66歩、▲同銀、△65銀と攻めかかります。進んで図2。

△39角は相居飛車頻出の手筋(参考〔類似手筋〕:長谷部ー横山アマ戦での△39銀)で、飛車を縦横どちらか一方にしか利かなくする手です。

本局の場合、△66飛車や△66角成の筋が厳しいため、▲68飛車と逃げるしかありませんが、△25飛車、▲26歩(取ると▲15角の王手飛車。42玉型のため、この手が利く)、△75飛車、▲76歩、△71飛車、▲38飛車(図3)

角を助けるには①△27桂か②△28銀しかありませんが、①△27桂として次に△49銀や△65歩を見せるのが勝りました。本譜の②△28銀では次に△29銀成とするぐらいしかなく、その瞬間も甘いのがネックです。進んで図4。

図では①▲46桂でほとんど決まっていました。「Ⅰ」△33銀は▲21馬があるため、▲34桂を受ける術がなく、「Ⅱ」△77桂成ぐらいですが、▲34桂、△51玉、▲77金直で次の▲63歩等が厳しく先手勝勢でした。

本譜は②▲39飛車ですが、できれば△28成銀と指されてからこう指したいところですので、もったいないように感じてしまいます。しかし、以下△77桂成、▲同金右、△39成銀に「Ⅰ」▲75角なら先手が優勢を維持できていました。本譜は「Ⅱ」▲45桂、△59飛車、▲69歩、△56飛車成で難解な形勢に。

以下2転3転の大熱戦となりましたが、最後は後手の勝ちとなりました。

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