銀河戦 羽生善治竜王ー黒沢怜生五段戦 観戦記

銀河戦 羽生善治竜王ー黒沢怜生五段戦を振り返ります。

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戦型は角交換四間飛車となりました。図から△74歩が珍しい手。先に美濃囲いを構築するのが普通ですが、先手から▲75歩と位を取られるような手を未然に防いでいるということかもしれません。進んで図2。

先手は▲98香で穴熊を目指しました。角交換をしている場合、駒が偏ると角を打ち込まれる隙ができやすいため、その辺りは注意が必要です。進んで図3。

後手は△81玉~△82玉の往復運動で千日手を狙います。対して先手は▲46角と据えて、図から▲77桂で打開を目指しました。

桂を跳ねると穴熊は弱体化しますが、この場合は攻め筋を増やすメリットが大きいです。稀に見る手筋となりますので、覚えておきましょう。進んで図4。

図から▲73角成と切っていったのが鋭い手で、先に駒損しますが、△同銀、▲65桂で取り返すことができます。以下、△64歩、▲53桂成、△同金に▲65歩、△同歩、▲77桂(図5)

▲65歩~▲77桂も覚えておきたい手筋で、「桂は控えて打て」の格言どおり受けづらい手になります。

ただし、形勢は難解で、図から△63金、▲65桂、△64銀に、▲53銀と打ち込んでいきますが、かなりの駒損となるので、ギリギリの展開。以下、△同銀、▲同桂成、△同金、▲62飛車成、△同金、▲22飛車、△61歩、▲83銀(図6)

図では①△71銀打、▲21飛車成、△73飛車(▲61龍、△同金、▲73桂の詰み筋を受けた手)なら難しいながら後手が指せる形勢でした。

本譜は②△71玉が薄い受けで、▲21飛車成、△66桂、▲68金寄、△59角、▲65桂、△63金寄、▲64歩、△同金、▲11龍(図7)で先手勝勢となりました。

△59角ではやはり△73飛車と打って受けた方が粘りがありました。

▲11龍と香を補充した手が大きく、次の▲73香からの寄せが受からなくなっています。以下、△63飛車にも▲73香と打って、△同金、▲同桂成、△同飛車、▲22龍で必死となり、先手勝ちとなりました。

羽生竜王らしい細い攻めを繋げる将棋で制勝となりました。

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