王将戦 佐藤康光九段ー羽生善治竜王戦 観戦記

王将戦 佐藤康光九段ー羽生善治竜王戦を振り返ります。

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同世代のライバル対決は今回で160局目のようです。何十年にも渡りお互いトップ棋士の座を維持し続けており、本当に素晴らしいと思います。

戦型は相振り飛車に。図は、後手が三間飛車から△36歩と突いた手に対し、先手は向かい飛車から8筋を交換し、▲85飛車と引いたところ。

次に▲25飛車とされると、▲23飛車成を受ける手が△33飛車しかありませんが、▲65歩と飛車取りに角道を通して先手有利(相振り飛車では頻出の筋)。

・・・と思っていたのですが、なんとこの形では①△82玉のような手も成立するようです。以下、▲25飛車に「Ⅰ」△33桂、▲23飛車成、△45桂とすれば銀を逃げることができない(△38飛車成がある)ため、後手優勢。
また、「Ⅱ」△33飛車、▲65歩、△37歩成、▲同銀、△同飛車成、▲同金、△77角成、▲同桂、△33桂、▲23飛車成、△45桂のような強襲でも後手優勢。将棋は奥が深いですね…。

さて、気を取り直して本譜は図以下②△37歩成、▲同銀、△34飛車と浮いて▲25飛車の筋を緩和し、進んで図2。

▲35歩と押さえるのは珍しい手。△74飛車や△84飛車とぶつけるような手も考えられましたが、本譜は△31飛車。以下、▲36銀から盛り上がるのが先手の構想でした。進んで図3。

後手はバランスを取るため、流行の雁木模様の駒組に。図から△55歩、▲同歩、△45歩と仕掛けましたが、やや無理気味な動きでした。進んで図4。

図では①▲22角と打つ手がありました。△33角と打つぐらいですが、▲36歩で先手優勢(△25飛車は▲31角成)。

本譜は②▲36歩以下進んで図5。

図は▲57角と次に▲75歩で銀を捕獲する手を狙った手に対し、△84角と受けたところ。

ここでは①▲84同角、△同歩に▲47金右(△33桂、▲56銀引、△66歩、▲同銀、△78角のような手を防ぐ意味)と手厚く構えておけば後手は動きが難しい局面でした。

本譜は②▲75歩、△同角、▲76銀に△64角と手順に拠点を掃われてしまい、後手優勢に。以下、▲65銀、△同銀、▲同桂には△74銀(図6)が手厚い受けの手筋。

△74銀は、▲84歩、△同歩、▲同飛車の王手角取りを防ぎつつ、65の桂取りになっている一石二鳥の手。先手はこれ以上攻めを続けるのが難しくなっています。進んで図7。

図では①▲22金、△同飛車、▲33角成、△42飛車、▲66桂で難解な勝負でした。本譜は②▲39玉に△75銀打から押さえ込まれてしまい、後手優勢に。進んで図8。

図から飛車取りに構わず△19角成が「終盤は駒の損得より速度」を地で行く好手。以下、▲65銀にも構わず△46桂で先手玉は寄り筋に。進んで図9。

図から△17香、▲同桂、△37桂成で受け無しに。以下、▲29金、△69飛車、▲39香、△同成桂、▲32金に△68飛車成で投了となりました。

最後①△68飛車成と合駒を使わせるのがポイントで、飛車を成らずに単に②△29成桂と必死をかけるのは、▲71銀(▲71角)以下後手玉が頓死するため、注意しましょう(最後まで気を抜いてはいけません)。

ゴールデンカードは羽生竜王の制勝となりました。

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