竜王戦 星野良生四段ー中尾敏之五段戦 観戦記

竜王戦 星野良生四段ー中尾敏之五段戦を振り返ります。

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負ければ引退となる中尾五段。どのような心境で臨まれたのでしょうか。戦型は相矢倉となりました。

先手は早囲いに囲えていますが、上部が薄いという弱点があり、対する後手は矢倉ですが、玉が入城できておらず、41に露出しているという弱点があります。どちらの弱点が響くかといったところ。

図から△同歩、▲同桂に①△22銀と引いて△44歩の桂取りを狙う手もありましたが、▲35歩、△44歩、▲36銀でどうかといったところ。(以下、一例で△65歩、▲46角、△83飛車、▲65歩、△35歩、▲同角、△65桂、▲66銀、△86歩、▲同歩、△88歩、▲同玉、△87歩、▲同玉、△86角、▲78玉、△64角のような展開が考えられます。)

本譜は②△44銀から進んで図2。

図では①△76歩の取り込みが自然ですが、本譜は②△65桂(▲同銀は△64歩で銀が死ぬ)。

対して、▲24歩、△同歩、▲同角、△23歩、▲42歩(図3)

▲42歩が手筋で、①△同金は▲同角成から▲73金のような筋があります。従って②△51玉と逃げますが、大きな利かしが入ったように見えます。

しかし、以下▲46角、△64歩、▲65銀、△45銀、▲28角、△46歩、▲同銀、△36銀と進むと先手があまり冴えない展開となっています。以下、▲45銀(図4)と勝負手を放ちますが…

図では①△37桂と飛車取りに当てつつ角道を止めれば後手優勢でした。

本譜は②△45同銀と取ったため、▲64銀が厳しい一手に。以下、△86歩、▲同歩、△52銀、▲53銀成、△同金、▲82角成、△22角と後手も飛車を取らせて粘ります。進んで図5。

図は後手の粘りが功を奏しており、①△63銀打、▲71飛車成、△74歩、▲85金、△88歩、▲同玉、△76桂、▲87玉、△82角、▲同龍、△55角、▲81龍、△88歩とすれば後手優勢でした。

本譜は②△85歩、▲87玉で先手玉が上部に逃げだす形になり、捕まらなくなってしまいました。進んで図6。

図の▲57歩が手筋。①△同銀は▲65桂が幸便になります。本譜は以下、②△89歩成、▲56歩と銀を入手したのが大きく先手勝勢。進んで図7。

図から▲23飛車成が華麗な一手。①△同玉は、▲24歩、△同玉、▲36桂以下詰み。本譜は②△同金ですが、▲42角成、△22玉(△44玉は▲43龍以下)、▲31銀で投了となりました。以下、△12玉、▲33馬以下の詰みとなります。

中尾五段はこれで現役引退となりました。残念ですが、勝負の世界なので仕方がないですね。長い間お疲れ様でした。

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