順位戦B級1組 山崎隆之八段ー行方尚史八段戦を振り返ります。
戦型は相掛かり引き飛車棒銀となりましたが、図から▲67銀と雁木と組み合わせたのが珍しい形で山崎八段らしい展開。進んで図2。
図の△65歩は手筋で、①▲同桂は△64歩、②▲同歩は△66歩とクサビを打ち込む手があります。本譜は③▲57角以下進んで図3。
先手は居玉のまま仕掛けていきます。図以下、△同歩、▲同銀、△24歩と受けて、後手は数は足りていないですが…。
図では①△89銀も有力でした。以下、▲88金、△79角、▲28飛車、△27歩(△88角成は▲22歩、△同金、▲88飛車、△78金、▲65桂)、▲89金、△28歩成、▲79金が一例で難しい勝負。
本譜は②△15角、▲28飛車、△27歩、▲58飛車(▲同飛車は△26銀)以下進んで図5。
図の▲45角の銀取りが受けづらく先手優勢となりました。以下先手の押さえ込みが決まりましたが、行方八段が驚異の終盤力を発揮し、一時は逆転となりましたが、最後に着地を失敗し、先手勝ちとなりました。
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