叡王戦 真田圭一八段ー畠山成幸八段戦を振り返ります。
戦型は矢倉から後手が急戦調の駒組を選択し、先手も攻め合いを志向したため、いきなり激しい攻め合いとなりました。図以下、△65桂と反撃して進んで図2。
図から△86歩、▲同歩と空間を空けて、△78飛車成、▲同飛、△87金と切り込んでいきました。
以下、▲28飛車、△88金、▲同飛車、△79角、▲38飛車、△37歩、▲同飛車、△57桂成と後手快調のようですが、▲78金(図3)がしぶとい受け。
後手が困ったようですが、△65歩が手筋の突き出し。①▲77銀は△88歩、▲79金、△89歩成、▲68金、△55角、▲46銀、△77角成、▲57銀、△99馬が一例。
②▲65同銀は△47成桂、▲79金、△37成桂、▲同桂、△55角が一例で難しい勝負。
本譜は③▲57銀、△同角成以下進んで図4。
図では、角取りに構わず△66歩が急所の一手で後手優勢。以下は後手の勝ちとなりました。