第26期銀河戦 羽生善治竜王ー森内俊之九段戦を振り返ります。
昨年のJT杯以来約1年振りに実現したゴールデンカード。戦型は相居飛車の力戦型となりました。
図の△32銀は稀に見る手で、飛車先を切らす代わりに銀冠に組もうという手です。進んで図2。
先手は一目散に攻撃態勢を築き、▲45歩と攻めます。後手は23銀が働いていないのが痛く、図では既に収拾困難となっています。
図以下、△45同歩、▲同桂、△77角成、▲同桂、△64銀、▲44歩(図3)
図の▲44歩は相居飛車の△43金型には出てくる手筋で、①△同金なら▲71角があります。
従って②△42金引とするしかないですが、そこで▲22歩がまた手筋。「Ⅰ」△同金なら▲53桂成~▲43歩成があります。本譜は「Ⅱ」△33桂以下進んで図4。
図から▲33桂成が決め手。以下、△同金に▲44飛車と切り、△同金、▲83金で受けがありません。以下先手勝ちとなりました。
羽生竜王が攻め続けて快勝となりました。