順位戦A級 渡辺明棋王ー豊島将之八段戦を振り返ります。
図は本日の新人王戦:八代弥六段ー藤井聡太七段戦と同一局面。
本局はここから▲35歩と仕掛けていきました。以下、△同歩、▲45桂、△22銀、▲24歩、△同歩、▲75歩、△84飛車、▲71角(図2)
仕掛けてからここまで変化の余地は少ないですが、図まで進むと先手優勢。
ですので、本日の新人王戦:八代弥六段ー藤井聡太七段戦で▲35歩と仕掛けていたら、藤井七段がどのような対策を用意していたのかは、非常に興味深いところでした。
図2以下、△52金、▲74歩、△同銀、▲24飛車、△44角、▲同飛車、△同歩、▲64角、△45歩、▲73角成、△81飛車(図3)
図では①▲34桂、△43玉(△33玉は▲74馬)、▲22桂成、△同金を決めてから▲82角成の方が明快でしたが、本譜は②▲82角成。以下進んで図4。
図では①▲49飛車と受けるのが無難でしたが、本譜は②▲55馬。これには△59角、▲58玉、△48角成、▲同玉、△54金が先手玉を薄くしつつ、粘る順で後手が盛り返します。進んで図5。
図では①△19飛車成でやや後手が指せる展開でした。
本譜は②△31銀、▲25歩、△同飛車成、▲65銀で先手優勢となり、以下先手勝ちとなりました。
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