第77期順位戦A級 羽生善治竜王ー糸谷哲郎八段戦 観戦記

第77期順位戦A級 羽生善治竜王ー糸谷哲郎八段戦を振り返ります。

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先手の▲58金型は意外な戦型選択。図の▲45歩は1年ほど前に良く指された形ですが、以下△63銀から右玉に組むのが優秀で先手の打開は簡単ではありません。進んで図2。

図は▲69飛車と揺さぶりをかけたところで、初志貫徹で①△61玉から右玉を目指すのは▲41角が気になる手。

※以下、一例で△22金、▲63角成、△同金、▲65歩、△同歩、▲同銀、△同桂、▲同飛車、△64歩、▲同飛車、△同金、▲73桂、△52玉、▲81桂成、△28飛車、▲82飛車、△41玉、▲53銀、△51銀打となれば千日手模様。

②△53銀も有力でしたが、本譜は③△41玉。以下、▲47銀、△52玉、▲46銀と先手は銀を組み替えます。進んで図3。

5筋から仕掛けた手に対し、△51飛車から△53歩と反発したところ。図では①▲同歩成、△同銀、▲46銀以下、▲47角~▲75歩を狙うような手もありましたが、本譜は②▲46角。

これには△27角が手筋で△36角成が受かりません。進んで図4。

図の①△36角成では、②△64銀、▲同角の交換を入れてから△36角成が勝ったようです。

本譜はここから▲53歩成、△同銀、▲73銀成、△同金、▲同角成、△同玉、▲65桂と切り込む手がありました。進んで図5。

図では①▲97桂という手もありました。以下、△81飛車なら▲85桂、△同飛車、▲86銀で飛車を引くと▲75金からの詰みがあります。しかしなかなか見えない手です。

本譜は②▲53桂成以下進んで図6。

△72銀打~△73馬と糸谷八段らしい展開。

図では①▲44歩、△同歩、▲45歩の攻めが有力でしたが、本譜は②▲25桂、△32金、▲33歩、△31金、▲32銀、△19馬、▲44歩、△同玉、▲62金、△73桂(図7)

△19馬~△44玉~△73桂と糸谷流の本領発揮のような手順で後手優勢に。後手の中段玉が寄りづらい形をしています。

以下▲82龍に△81香が厳しく、先手玉が一気に危なくなります。進んで図8。

図から△32金、▲同歩成、△46銀で後手は鉄壁に。以下進んで図9。

△79飛車が決め手で後手勝ち。新A級の糸谷八段が最大の強敵に勝って幸先の良いスタートとなりました。
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