第26期銀河戦 藤井聡太四段ー藤倉勇樹五段戦を振り返ります。
三間飛車対穴熊となりました。後手の三間飛車と54銀・73桂の組み合わせは比較的珍しい形。
図から▲46歩と仕掛けます。進んで図2。
銀交換後、▲55歩と突き、次に▲35銀から飛車をいじめる手を狙います。
対して、後手は△46銀ですが、本来的にはあまりここに打ちたくは無いでしょう。以下、▲75歩、△同歩、▲74歩、△85桂、▲73銀(図3)と単刀直入に攻めて行きます。
図の▲73銀が厳しい一手でした。
対して、①△同銀は▲同歩成、△同角に▲74銀の角桂両取りがあるため、②△同角しかありませんが、角を渡すため辛い受けになります。進んで図4。
図から▲55飛車、△同歩、▲43銀が厳しい一手でした。以下△44飛車は▲35角が厳しいため、後手は飛車を逃げることができません。進んで図5。
図からバッサリ▲74同馬と切って寄せにいきます。以下、△同銀、▲84桂、△73金上、▲72銀、△同金(図6)
図では①▲72桂成、△同玉、▲91飛車成でも勝ちですが、②▲91飛車成、△同玉、▲72桂成が鋭い寄せ。玉は下段に落とせの格言どおりの一手です。
以下、△82飛車、▲73歩で必死となり、先手勝ちとなりました。