B級1組順位戦 山崎隆之八段ー渡辺明棋王戦を振り返ります。
戦型は本日のJT杯稲葉ー渡辺戦同様、△73銀型の力戦となりました。図では▲34飛車と横歩を取る手もありますが、本譜は▲28飛車と引きました。
対して、①△23歩が普通ですが、本譜は②△75歩、▲同歩、△76歩と仕掛けます。進んで図2。
図から▲32飛車と切り込んでいきました。以下、△同玉、▲23歩成、△同玉、▲24歩、△同玉(図3)
図では①▲73歩成として、「Ⅰ」△同銀なら▲75角、「Ⅱ」△同桂なら▲74金、△54飛車、▲63金で次の▲64金~▲75角の筋が妙に受けづらく先手の攻めがつながっていました。
本譜は②▲35歩、△33銀、▲45桂、△35玉、▲23歩、△31角、▲33桂成、△同桂(図4)
図では、①▲46銀、△34玉、▲22歩成、△同角、▲35金、△23玉、▲24歩、△32玉、▲34金、△31桂に▲93角成!(参考図)という衝撃の一手があり、以下△同香、▲23歩成、△同桂、▲24歩で攻めが繋がっていました。
本譜は②▲22銀、△42角、▲11銀不成に△25桂の反撃が厳しく、以下後手勝ちとなりました。
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