叡王戦 都成竜馬五段ー藤森哲也五段戦を振り返ります。
戦型は雁木対左美濃となりました。図の▲45歩は取ると▲同桂が角銀両取りになるため、後手は取らずに△31玉、△42金右から飛車の上下運動で先手の仕掛けを待ちました(図2)
先手は万全の態勢から▲35歩と仕掛けていきます。
以下、△同歩、▲15歩、△同歩、▲24歩、△同角、▲44歩、△同銀右、▲45銀、△33角、▲56歩、△75歩、▲44銀、△同角、▲45銀、△22角、▲44歩、△同銀、▲34銀、△24銀、▲75歩、△43歩(図3)
流れるように先手の攻めが続きます。図では①▲24飛車と切ってしまい、△同歩、▲23歩の方が分かりやすかったと思います。
本譜は②▲45桂に△同銀から後手も反撃します。進んで図4。
図の▲74銀が覚えておきたい攻め駒を責める受け(B面攻撃とも言います)。
△72歩と桂を守るぐらいしかないですが、▲76金、△86歩、▲85歩で相手の攻め駒を押さえ込み先手優勢となります。進んで図5。
図から▲24飛車が決め手となりました。△同歩に▲34銀、△54銀、▲43歩で寄り筋。以下先手勝ちとなりました。