第31期竜王戦決勝トーナメント 久保利明王将対増田康宏六段戦 観戦記

第31期竜王戦決勝トーナメント 久保利明王将対増田康宏六段戦を振り返ります。

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三間飛車に対して、美濃囲いを選択しました。
個人的にも穴熊より優秀と思っており、愛用している形(参考に動画も置いときますね。動画1 動画2)。

図から▲68金が珍しい一手。以下、▲67金と金で66の地点をカバーして、▲59角と引けるようにするのが狙いのようです。進んで図2。

ここから△35歩と先手の駒組を牽制し、▲47銀引に△34銀~△23金と独特の駒組を見せましたが、後手玉が薄くなるのがネックです。進んで図3。

▲65歩からの仕掛けに対し、△64銀とぶつけたところ。

ここで▲66飛車がさばきのアーティストらしい一着でした。①△同角と飛車を取るのは、▲同角(王手)、△33桂、▲74歩が飛車銀両取りとなります。

本譜は②△65銀、▲同飛車、△64歩、▲69飛車、△77角成、▲同桂、△78角(図4)

ここは①▲55角、△44歩、▲64飛車と捌いて激戦。

本譜の②▲79飛車には「Ⅰ」△67角成と▲66角の筋を防いでおけば後手優勢でした。

以下、▲74歩、△68金に▲58金と無理やり▲66角の筋を狙うのは、△同馬、▲同銀、△44歩ぐらいで、飛車銀両取りが残り後手優勢。

本譜は「Ⅱ」△87角成とこちらに成りましたが、▲74歩(図5)が王手飛車を狙いつつ、▲75銀と押さえ込む手を見せる手筋の一手でした。

図以下①△同飛車は▲75銀と無理やり王手飛車を狙う銀のタダ捨てがあるため、先手優勢。②△44歩、▲75銀、△82飛車、▲73歩成、△同桂、▲74歩、△72歩なら互角ですが、桂をボロッと取られるため指しづらいでしょうか。

本譜は③△76馬と引きましたが、▲85桂(図6)がまたまたさばきのアーティストらしい一手でした。

①△同馬は▲66角の王手飛車があるため、②△74飛車ですが、▲56角が飛車取りと34銀を睨んで急所の一着となりました。

以下、△54馬、▲75銀、△同飛車、▲同飛車、△26歩、▲同歩、△66銀、▲82飛車、△72金、▲81飛車成、△75銀、▲91龍、△62金右、▲34角(図7)

▲34角~▲23香が急所の筋で、以下後手玉は寄りとなりました。

終盤は増田六段らしくない淡白な展開となってしまいました。久保王将はこれでベスト4に。誰が挑戦者になってもおかしくない非常にレベルの高いトーナメントですし、今後も楽しみです。

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