NHK杯 今泉健司四段ー藤井聡太七段戦(前編)

NHK杯 今泉健司四段ー藤井聡太七段戦を振り返ります。

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史上最年少プロ棋士の藤井聡太七段 対 史上最年長プロ棋士の今泉健司四段という対極的な2人の対戦が、NHK杯という注目を浴びる棋戦で実現しました。

戦型は今泉四段が先手となったため、当然のごとく初手▲56歩からの先手中飛車となりました。

※余談ですが、今泉四段の初手▲56歩から自分のペースで進め、中終盤の怪力で勝ちまくるスタイルは、アマチュア時代に全国大会で何度も見た光景。プロになられてからも同じスタイルを貫いて活躍されておられ、素晴らしいと思います。

対して、後手の藤井七段は急戦調の駒組を選択しました。最近流行の先手中飛車対策のような戦型になる可能性もあるかなと思っていましたが、独自の作戦でした。

図から▲54歩が今泉四段らしい積極的な一着。対して△44歩がこの場合の手筋で、角交換を避けることで先手に簡単には捌かれないようにします。

以下、駒組が進んで図3。

図から△62銀が本筋の一着。73銀が働きが悪いまま残っては勝てないため、中央に活用します。

このように「銀の進出を見せて、相手の駒組に制約を与え、役割を果たした後は、引いて中央に使う」という発想は棒銀等でも見られますので、押さえておいた方がよいでしょう。

以下、①▲55銀は△86歩~△73桂が幸便になりますので、本譜は②▲46歩、△53銀、▲45歩(図3)と進みます。

図から△86歩、▲同歩、△75歩、▲同歩、△76歩が一歩持った場合の仕掛けの手筋で、①▲59角には△45歩がありますので、②▲55角と出るよりないですが、△86飛車、▲88歩(図4)。飛車を走って後手好調です。

図では①△45歩で、後手優勢でした。▲91角成と香を取られても、△57歩が手筋で、「Ⅰ」▲同飛車は△88飛車成、「Ⅱ」▲48飛車は△77歩成が56の銀取りになります。

本譜は②△92香以下、▲78金、△45歩、▲45銀、△55角、▲同飛車、△77歩成、▲95角、△73角、▲同角成、△同桂、▲77桂、△54歩、▲59飛車(図5)

後編(リンクはこちら)へ続く。

 

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“NHK杯 今泉健司四段ー藤井聡太七段戦(前編)” への3件の返信

  1. いつも、勝勢になると、ガッチリ受けてかためてから、攻める。今回、これが
    なく、逆転されたね?
    一瞬の弛みだね。

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