7月1週目のプロ棋士の実戦を次の一手形式で振り返ります。
<第1問>
(後手番のため、盤面を反転しています。)
図から先手玉を仕留める手を考えてください。
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正解は△6七歩成!
①▲同金と取らせることで、78に飛車を打って寄せることができます。
本譜は、以下②▲79金、△78飛車、▲同金、△同角成、▲97玉、△88金で必死となりました。
参考:松尾歩ー三浦弘行戦
<第2問>
(後手番のため、盤面を反転しています。)
図で後手は手駒が無いですが、先手陣の弱点を突く一手があります。
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正解は△5二金!
飛車を取れば先手玉は一手詰めとなるため、飛車を取りに行くのが正解です。次の△63金を防ぐ手が無く、以下後手の勝ちとなりました。
参考:千葉幸生ー近藤誠也戦
<第3問>
(後手番のため、盤面を反転しています。)
図では先手玉はまだまだ堅そうですが、次の一手で崩壊します。
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正解は△7六桂!
▲同金と取るしかありませんが、△79銀、▲同玉、△59飛車以下詰みとなります。(合い駒しても、△同馬から△89飛車の筋がある。)
固そうに見えても、弱点を突けば詰むケースがあるということですね。
参考:斎藤慎太郎ー郷田真隆戦
<第4問>
図は先手勝勢ですが、次の手が見えないと勝ち切ることができません。
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正解は▲2五飛車!
タダですが、取ると▲35金で詰んでしまいます。
△33玉と引いても、▲34金のタダ捨てがまた好手で、取ると▲24金、△42玉は、▲22飛車成で寄り筋となります。
参考:橋本崇載ー木村一基戦
以上、先週プロ棋戦次の一手集でした。