豊島将之ー藤井聡太戦を振り返ります。戦型は角換わりとなりました。
藤井ー広瀬戦では①△52玉と寄りましたが、本譜は②△45同歩、▲同銀、△同銀、▲同桂、△44銀、▲63銀、△61金、▲46歩、△86歩、▲同歩(図2)
銀交換して▲63銀と捨てるのはこの形の基本手筋。▲46歩では▲74銀成もありました。
図では①△47歩、▲38金、△58角もありますが、本譜は②△47銀。
以下、▲37金、△87歩、▲同金、△58銀、▲25歩、△48角、▲26角、△35歩、▲68銀、△65歩、▲28飛車(図3)
△87歩で先手陣が乱れるため、後手が良いのかと思いましたが、▲25歩~▲26角がうまい手で図では先手が良いようです。
ここで①△59銀は、▲38金、△26角成、▲同飛車、△68銀、▲同玉、△66歩、▲24歩が一例で先手有利。
②本譜は△39角成としましたが、▲58飛車と銀を取れるため先手優勢。以下先手の完勝となりました。