ヒューリック杯棋聖戦第4局 羽生善治棋聖ー豊島将之八段戦

羽生善治棋聖ー豊島将之八段戦を振り返ります。戦型は角換わりとなりました。

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ここまで先日の豊島ー澤田戦と同一局面。先手番で勝った豊島八段が逆側を持って指すというのが興味深いですが、羽生ー松尾戦佐藤ー羽生戦、の例もあるように将棋界で偶に見られる光景です。

話が脱線しましたが、本譜はここで△44銀と上がりました。通常銀を上がると桂を歩で取りにいけないため不満としたものですが、後の攻めを見ており、深い研究が伺えます。

以下、▲24歩、△同歩、▲同飛車、△23歩、▲29飛車、△65歩、▲同歩、△75歩、▲69飛車、△76歩、▲同銀、△86歩、▲同歩、△同飛車、▲87金、△81飛車、▲86歩、△67歩(図2)

▲86歩まであまり変化の余地はありませんが、最後の△67歩が研究手でしょう。豊島八段はここまで消費時間わずか14分というらしい展開。

図は手が広いですが、本譜は▲22歩。形を乱す手筋です。

対して①△同金は形が乱れ過ぎるため論外ですが、
②△68歩成、▲同飛車、△59角という攻めはありました。以下、▲58飛車、△86角成、▲82歩、△同飛車、▲71角、△76馬、▲82角成、△79銀が一例で後手有利。

本譜は③△45銀直、▲同歩、△65銀と攻めかかります。以下、▲同銀右、△同桂、▲21歩成、△55角、▲77歩、△68銀、▲29飛車、△85歩、▲同歩、△86歩、▲54桂、△同歩、▲75角(図3)

ここに至るまでも手が広いですが、△85歩に▲同歩ではなく、▲75角もありました。本譜は▲54桂の犠打から△86歩を抜きに行きますが…。

図では①△64桂で激戦。以下▲86角、△77桂成、▲同桂、△74桂が一例です(なお、△77桂成と捨てずに△74桂は▲64角、△同角、▲65銀があります)。

本譜の②△53桂には、以下▲86角、△74桂の時に▲64銀と打つ手があり、△86桂、▲55銀、△同歩、▲65銀(図4)で先手優勢となりました。

最後の▲65銀が次の▲54桂を見て厳しい一着となりました。△79角も▲同飛車、△同銀、▲97玉で先手玉は寄りません。以下先手勝ちとなりました。

豊島八段の研究を振り切って、対戦成績をタイに戻した羽生棋聖の底力を見た一局でした。

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