斎藤ー郷田戦を振り返ります。戦型は矢倉となりました。
先手は藤井矢倉を採用しました。一昔前に流行った将棋ですが、先手で矢倉やる人が少ないのと、後手が急戦策を取ることが多くなったため、最近あまり見ないですね。
進んで図2。
先手の▲35歩に対し、△75歩と攻め合ったところ。ここから▲34歩、△同銀に▲75歩、△同銀、▲76歩、△86歩、▲同歩、△同銀、▲同銀、△同飛車、▲87歩とあっさり銀交換を許したのが好判断。以下▲35歩~▲15銀の反撃が厳しく先手優勢となりました。進んで図3。
ここは①▲24歩、△同歩、▲71角が良かったようです。以下△72飛車、▲24銀、△同銀、▲44角成、△同金、▲24飛車、△23歩、▲44飛車が一例で先手有利。
本譜は②▲61角に△32歩が粘り強い受け。以下進んで図4。
ここは①△47角、▲26飛車、△65歩はありました。以下▲57金なら△66歩、▲47金、△67銀、▲同金、△同歩成、▲同玉、△62飛車の王手角取りがあります。
本譜は②△77歩、▲同桂、△18歩としましたが、▲52銀打が厳しい手(△53金と逃げると▲34歩)で先手優勢に。
以下難しい戦いが続きましたが、最後は後手の勝ちとなりました。