先手中飛車対策について解説します。
最近流行の図で、久保ー広瀬戦や青嶋ー永瀬戦で出現しています。ここまで来ると▲55歩が負担になりやすい展開ですが、「▲77角を上がらずに▲57銀と上がっておいて図で▲56銀とすれば受かるのでは」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら▲77角を保留して▲68銀と上がるのは難しいんですね。以下の図を見てみましょう。
参考動画はこちら。
この瞬間88角が浮くため、△54歩が成立します(後手は△85歩、▲77角の交換を入れないのがミソ)。以下▲同歩は△88角成で終了となりますので、▲57銀ぐらいですが、△55歩、▲66銀、△85歩、▲77角、△74歩、▲55銀、△73桂、▲66銀、△64歩(図3)
図で▲54飛車は△86歩、▲同歩、△88歩がありますので、▲28玉ぐらいですが、△52金~△63金~△53銀のような駒組から押さえこみを目指し、後手が指しやすい展開です。先手は歩越しの66銀が重たい駒になっています。
以上今日の中飛車対策でした。
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