B級1組順位戦 渡辺明棋王ー屋敷伸之九段戦を振り返ります。戦型は角換わりとなりました。
先日行われた三浦ー屋敷戦が類型となります。その対局では後で▲75歩と先手から取る展開にしましたが、後手の銀を捌かせることになるため、後手から△76歩と取り込ませる方が良いケースが多いです。進んで図2。
△76歩から△73銀はこの場合の形ですが、▲67銀左で雁木が完成し、先手の模様が良い局面です。進んで図3。
▲35歩の仕掛けに対し、相手はできない(①△同歩は▲33歩、△同桂、▲34歩、②△同銀は▲55角)ため△54角と後手も反撃します。進んで図4。
ここで▲65桂が好手。△同角、▲同銀、△同飛で二枚替えになりますが、▲66歩、△62飛、▲76歩、△64銀となると先手に嫌味がありません。進んで図5。
3筋の拠点を活かし反撃が決まり、以下先手勝ちとなりました。