竜王戦 藤井聡太ー増田康宏戦(戦型予想等)

明後日の藤井聡太ー増田康宏戦の戦型予想等を行います。

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過去の対戦成績は非公式戦も入れて2回で藤井七段の2勝となっています。1局目は非公式戦でしたが、角換わりとなりました。

図から△75歩、▲同歩、△65歩と仕掛けました。結果論ですが角の睨みが強くこの仕掛けは無理筋でした。以下、▲15歩、△同歩、▲同香、△同香、▲同飛車、△86歩、▲同歩、△84香、▲74香、△同銀、▲同歩、△75香、▲73歩成、△86香、▲97玉(図2)

途中▲74香~▲73歩成が後の受けを見据えた強い手。

図の▲97玉が好手で、代えて▲87歩は△同香成、▲同金、△77香成、▲同桂、△79角のような攻めがあります。

図で①△77香成は▲83とから入玉を目指されます。本譜は②△84飛車ですが、▲85歩、△77香成、▲86玉、△78成香、▲84歩でやはり飛車を取られながら入玉を目指されました。先手はどこかで1段目に飛車を打てば攻防に利くのも大きいです。以下先手が鋭い寄せを見せて快勝しました。

2局目は昨年と同じ竜王戦決勝トーナメントでの1戦。新記録となる29連勝を決めた1局でもあり、ご記憶の方も多いでしょう。戦型は雁木となりました。

増田六段は雁木のイメージが強いですが、後手番の場合はこのような角換わりの出だしからの雁木しか指しません。

初手から▲76歩、△34歩、▲26歩、△44歩からの雁木は松尾ー橋本戦雁木対策のような速攻がありますが、角換わりの出だしの場合、▲78金・▲68銀の2手が必要であるため、速攻がしづらいという点がデメリットになり後手としては対応しやすいと見ていると思います。

少し脱線しましたが、図から▲35歩、△同歩、▲46銀と仕掛けました。最近ではNHK杯の及川ー加藤戦が類型になります。本譜は以下△36歩、▲26飛車、△42角、▲24歩、△同歩、▲35銀、△86歩、▲同歩、△同角、▲同角、△同飛車、▲87歩、△85飛車(図4)と進みました。

▲35銀と出たのがまずく、手順に△85飛車で銀に当てられてしまいました。以下▲24銀、△25歩、▲36飛車に△27角がこの形で良く出てくる手筋。▲39飛車しかありませんが、△49角成、▲同飛車、△38金、▲59飛車、△48金(図5)で飛車が詰んでしまいます。

厳しい形勢となった藤井七段ですが、ここからの手作りが巧妙でした。図以下、▲22歩、△同金、▲77桂、△82飛車、▲65桂、△62銀、▲75角、△32金、▲22歩、△33桂、▲同銀成、△同金、▲15角、△59金、▲同銀(図6)

二度の▲22歩の手筋や守りの桂を活用していく手が参考になります。図では△24銀や△39飛車なら後手に分があったようですが、実戦は△32銀、▲53桂打、△43金右、▲21歩成で攻めがほどけなくなり先手勝ちとなりました。

以上2局見てきましたが、やはり当時から藤井七段の中終盤のセンスがずば抜けています。増田六段としては序盤からリードを奪いたいところです。戦型予想ですが、藤井七段が先手の場合は、2月の朝日オープン決勝の藤井ー広瀬戦と同様、▲26歩、△84歩、▲76歩、△85歩、▲77角、△34歩、▲78銀、△32金、▲48銀(図7)となることが想定されます。

ここで△44歩と止めれば雁木となりますが、▲78銀型のため、上記の▲78金型よりも▲37銀からの速攻を選択しやすくなります。増田六段がそれでも対応できると見て△44歩と止めるのか、△77角成からの角換わりを選択するのか序盤の1つの見どころと言えます。

藤井七段が後手の場合は、増田六段が雁木を選択するか角換わりを選択するかは予想しづらいところですが、得意の雁木で挑むのではないかと見ています。深浦ー藤井戦都成ー藤井戦を踏まえどのような対策を出してくるか注目です。

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