王座戦準々決勝 深浦康市ー藤井聡太戦

深浦ー藤井聡太戦を振り返ります。戦型は雁木となりました。

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深浦九段の雁木は想定された戦法。対して、藤井七段が先手であれば、▲37銀型の速攻が予想されましたが、先手雁木に対して同じように△73銀から速攻を仕掛けるのは一手の違いが大きいため、相雁木を選択しました。後手番は千日手でも構わないため、理にかなっています。

図は▲38飛車と動きを見せたところ。先手としては千日手にならないよう、なにかしらアクションを起こしていく必要があります。対して後手は右玉を選択します。進んで図2。

ここで▲36銀と出る手もありますが、43銀と交換しても大した戦果にならないため、▲37桂と跳ねました。しかしこれには後の△35歩で桂頭が気になる展開となります。進んで図3。

部分的に先日解説した形(右玉対策)と似ていますが、この形は9筋が戦場になりやすいため、後手玉が72のままだと流れ弾に当たりやすくなります。

従って△61玉として戦いに備えました。対して先手は待つ手もありましたが、チャンスと見て▲24歩と仕掛けます。以下、△同歩、▲22歩でと金ができるため、先手が良さそうですが、△95歩(図4)が▲同歩だと△65歩~△97歩を見せて厳しい反撃となるため釣り合いは取れているようで、この辺りが現代将棋の難しいところです。

ここは①▲同歩、△65歩に▲88玉と辛抱する手が勝ったようですが、本譜は▲11と。以下進んで図5。

△52玉が▲84香を緩和する好手で決め手に近い手になりました。後手からは明確な端攻めがあるのに対し、先手が後手に迫る手がありません。進んで図6。

ここは色々ありますが、△86歩、▲同歩、△87歩が一番安い駒で攻めることができるため、効率が良いです。常に歩で攻めることは意識しておくと勝ちやすいです。進んで図7。

ここは受けても勝ちですが、△78とから詰ましに行くのが藤井流。進んで図8。

最後は詰将棋のような角捨てで深浦九段の投了となりました。

これで藤井七段は王座戦ベスト4。トップ棋士相手にも手合い違いの強さを見せつけてタイトル獲得の期待が高まります。引き続き名局を期待したいです。

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