名人戦第6局 佐藤ー羽生戦

佐藤ー羽生戦を振り返ります。戦型は後手の74歩取らせ戦法となりました。

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ここまで藤井ー深浦戦と同じ進行。ここで▲25飛車と戻らせないよう△24歩と突くのは最強の一手ですが、リスクも高いため、本譜は△54歩と突きました。これなら先手としても▲25飛車と戻り一安心です。進んで図2。

先手は▲79角と引きましたが、井上ー糸谷戦のように▲78金~▲77角と組む手もありましたが、どちらが良いかは難しいところです。進んで図3。

ここはじっと①▲68角と8筋交換を防いでおいて、後の▲35歩~▲45歩の攻めを見せる手もありましたが、本譜は②▲45歩、△同歩、▲88角とこちらのラインで攻めを見せました。

対して、後手は△86歩~△85歩の継ぎ歩で攻めますが、▲85同歩、△85同銀の瞬間は銀の働きが悪いのが気がかりです。進んで図4。

▲44歩のくさびが入ったのは大きそうですが、先手玉も薄いため、簡単ではないようです。ここでは①▲25歩、△同歩、▲79角として▲24歩を狙う手もありましたが、本譜は▲58玉と玉形を整えました。進んで図5。

ここで本譜の①▲26歩があまり見ない継ぎ歩の手筋で、△同歩に▲25歩として、次の▲26飛車~▲24歩を狙います。

ただし、図では②▲35歩の方が厳しかったようです。次に▲24歩~▲34歩で33の桂を取られてしまうとおしまいですが、△35同歩は▲24歩、△34銀、▲36歩、△同歩、▲同銀、△35歩、▲25銀、△同桂、▲43歩成が一例で先手勝ちとなります。

本譜は進んで図6。

△77歩~△88歩が手筋で、▲同金、△87歩、▲98金となれば先手陣が弱体化します。進んで図7。

ここから△53角~△44角が味の良い活用で後手好調。進んで図8。

ここは△56歩、▲同銀右、△55歩、▲47銀、△46歩、▲同銀、△45歩、▲57銀まで決めてから△15歩と戻すなど、1回受けに回るのが勝ったようです。本譜の△78歩成には手抜いて▲14歩~▲13歩成が勝負手でした。進んで図9。

ここで△同香が敗着で、▲23銀打が厳しく先手勝ちとなりました。

代えて△13同玉なら、①▲23銀打には△28歩、▲同飛、△17角成から飛車を押さえ込む、②▲23歩成には、△同金、▲14歩、△22玉、▲24歩、△26香で後手有望でしたが、実戦的には指しづらい手でした。

濃密な1局を制した佐藤名人の防衛となりました。お疲れさまでした。

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“名人戦第6局 佐藤ー羽生戦” への2件の返信

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