増田ー西尾戦を振り返ります。戦型は横歩取り青野流となりました。
△62玉型は佐藤名人が得意とする形。対して最近は▲36飛と引く展開が多いですが、本譜は▲36歩と突きました。進んで図2。
△52玉型であれば、△82歩に代えて△77角成~△55角の展開が多いです。それはそれで一局だと思いますが、一例として△55角以下、▲22歩、△33桂、▲21歩成、△42銀と進んだ時に▲41角と打ち込むような手が生じるのが△62玉型のデメリットとなりますので、その辺りも踏まえて選択する必要があります。
本譜は図から▲37桂、△77角成、▲同桂、△33金(図3)と進みました。
ここで①▲35飛車は△44角があるため駄目に見えますが、そこで▲87金が強手。以下△77飛成、▲同金、△同角成の2枚替えには、▲22歩(取ると▲42飛)のカウンターがあるため、先手優勢でした。
本譜は②▲65角、△86飛、▲87歩、△34金、▲86歩、△44金、▲22歩、△同銀、▲42飛と進み、先手優勢のようですが、以下△52飛、▲43角成、△同金、▲同飛車成、△54角(図4)の局面は意外にも大変なようです。
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