王座戦 青嶋未来五段ー永瀬拓矢七段戦を振り返ります。戦型は先手中飛車となりました。
一目散に△33銀から△44銀と繰り出すのが最近のトレンド。昔からありそうな形ですが、最先端かつ最有力な形です。
図以下△52金に対して5筋を厚くするべく▲47銀と上がりましたが、薄くなるのでどうでしょうか。以下後手は△74歩~△73銀~△64銀と5筋の歩を狙います(図2)。
先手は▲56銀で支えますが、守りの銀なのであまりうれしい展開ではないでしょう。進んで図3。
△14歩と打診した手に対し▲16歩と受けるのは将来的に端攻めが気になるため、▲59銀と引きましたが7筋が薄くなったので△75歩と仕掛けやすくなりました。進んで図4。
後手は執拗に55の歩を狙い、△35銀とぶつけて遂に5筋を制圧できそうな形となりました。進んで図5。
▲34銀と次の▲26飛からの攻めを狙った手に対し△36歩が覚えておくべき手筋で、取る手には△33歩で銀を追い返すことができるようになります。
以下は先手が暴れますが、冷静に対処した後手の完勝となりました。
“王座戦 青嶋未来五段ー永瀬拓矢七段戦” への3件の返信