NHK杯 及川拓馬六段ー加藤桃子女王戦

及川ー加藤戦を振り返ります。戦型は角替わり模様からの雁木となりました。

にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へ

この局面は現代将棋で頻出なので、よく研究しておきましょう。ここは▲46銀や▲35歩もありますが、本譜は▲46歩から▲35歩~▲26銀と仕掛けました。進んで図2。

▲35歩を突き捨ててから銀を出てくる筋に対しては△34銀から△43金右がこの戦型の受けの形で、銀交換しても後手の手厚い構えを崩すには至りません。進んで図3。

後手は△55歩を餌に8筋交換から△25飛の転換を狙いますが、ここで▲66角が好手でした。△25飛と回られても▲26歩で△85飛と戻るしかなく、以下▲77桂~▲35歩で、△同歩なら▲同飛から▲85飛で飛車交換を迫る手があります。後手は仕方なく▲35歩を取らずに△24角と出ますが、▲34歩の取り込みが大きい一手。以下△27銀と勝負手を放ちますが…(図4)

本譜はここで▲25歩から飛車角交換になりましたが、▲37飛と引けば△28銀しかなく、そこで▲25歩と突けば飛車角交換後に37の銀取りが残るため先手が大得でした。進んで図5。

ここは▲45歩が筋の一手でした(他に▲65桂も有力)。①△同銀は▲37桂が幸便で、△同飛成なら▲23歩成~▲15角の王手飛車があります。②△29飛成が怖いですが、▲38銀、△19龍、▲71角、△72飛、▲44歩、△42金、▲23歩成、△同金、▲53角成、△同金、▲65桂、△52金、▲83銀、△62飛、▲43歩成、△同金、▲11角成、△37歩、▲44歩が一例で先手一手勝ち。

一見桂香を手順に取られて次の△37歩が痛いため、先手が負けそうに見えますが、それ以上に▲44歩の取り込みや▲23歩成で形を乱す手が厳しいようです。

本譜は▲39金、△38歩に、そこでも▲65桂等で攻め合うべきでしたが、▲18角としたため後手有利に。進んで図6。

ここに至るまでも二転三転でしたが、ここは先手有利になっています。本譜の▲63角成でも先手有利ですが、明快ではありません。ここは▲54歩が本筋の一手で、▲65桂の応援も利くため、▲53歩成と▲44角を同時に防ぐ術が難しいです。特に後手が居玉のため、53から抑えることができればほとんど寄り形になります。

以下も二転三転でしたが、最後は先手が必勝形からまさかの頓死(図7)で大逆転負けとなりました。

にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へ

“NHK杯 及川拓馬六段ー加藤桃子女王戦” への2件の返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。