王座戦 広瀬章人八段ー永瀬拓矢七段戦 観戦記

王座戦 広瀬章人八段ー永瀬拓矢七段戦を振り返ります。戦型は角換わりの出だしから△73銀型に。

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類型(豊島ー阿部(光)戦等)と比較すると、△34歩を突かないことで横歩を取られないようにしているのが工夫です。進んで図2。

先手は飛車を左に持っていきたいところですが、左辺があまり軽い形をしていないため、窮屈な印象。以下、▲75歩、△同歩、▲76歩と動きました(図3)。

ここで△同歩は▲同飛で先手が軽くなりますが、△43銀、▲75歩、△54銀と進めたのが好着想で、なかなか先手の飛車が楽になりません。進んで図4。

ここでは△46歩と突いて、▲同飛なら△35角、▲同歩なら△47歩(取ると△69角の両取り)とする手も有力でした。本譜は△64歩から動きます。進んで図5。

△66歩が手筋で、取らせて△44角から香を取れます。ただし、▲63歩成も残っているため、難しい形勢。進んで図6。

85の銀を取らずに▲63歩成が厳しい一着。この局面では銀よりも飛車の活用が優先です。以下、後手も銀を逃げるわけにはいかず△66歩と止めますが、そこで▲85の銀を取れば単に取るよりもかなり得をします。進んで図7。

ここで本譜は▲13香成から攻めてきましたが、以下、△同桂、▲14歩に△25桂と逃げられて攻めが細くなってしまいました。代えて▲17桂と一回跳ねておけば、後手も△24歩と桂跳ねを防ぐぐらいですが、本譜と同様に進めた時に△25桂と跳ねる手がなく、攻めがつながっていました。

以下は正確に受け切って反撃を決めた永瀬七段の勝ちとなりました。序盤の構想が参考になる一局でした。

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“王座戦 広瀬章人八段ー永瀬拓矢七段戦 観戦記” への3件の返信

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