4/29 NHK杯 阿部(健)ー橋本戦

NHK杯の阿部(健)ー橋本戦を振り返ります。戦型は後手の橋本八段の三間飛車になりました。

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後手は△35歩から石田流を目指しました。進んで図2。

ここでは▲79角、△45歩、▲同銀、△31飛、▲24歩、△33桂、▲54銀、△同銀、▲23歩成とする手もありました。
本譜は▲55歩から一歩交換します。対して△54歩は先手にだけ一歩持たれてしまうため、△45歩(図3)

しかし先手の角道も通るため、リスクの高い一手です。以下▲54歩、△42角、▲56飛で先手作戦勝ち。進んで図4。

ここでは▲75角として53を狙うような手もありました。
本譜は▲46歩。対して後手もジリ貧を避けるため、△55角と勝負に出ました。進んで図5。

ここでは▲65角として△53飛なら▲11角成のように勝負すべきでした。
本譜は▲45歩に△64銀と打たれて、56飛が負担に。

以下▲66角打、△46歩、▲57歩、△55銀から決戦になりましたが、△47歩成から△49飛が厳しいため、後手優勢。進んで図6。

▲74桂を防ぐ△64桂が手堅い一着。美濃囲いは角のラインを生かした▲74桂だけは打たれないようにする必要があります。この局面は次の△68香が厳しいですが、適当な受けもないため、▲66歩~▲65歩で桂取りを狙います。
進んで図7。

天守閣美濃は側面からの攻めには強いですが、△95歩からの端攻めが好手でした。進んで図8。

ここから△97歩成、▲同香、△96歩、▲同香、△97金、▲86玉、△98金が好手順。分かっていても次の△97角成が受かりません。仕方なく▲88桂ですが、桂を渡したため、△74桂が生じ、それを防ぐために▲74桂(図9)と犠打を放つしかないのでは先手が辛すぎます。

先手敗勢と思われましたが、ここから先手も▲89金をからめて粘ります。進んで図10。

ここでは、△31歩(同龍なら△46龍~△64角)と受ければ手堅かったです。
本譜は△94香としたため、▲83歩成~▲84歩~▲83歩で勝負形になりました(図11)。

以下、△72玉に、▲61歩成、△同金、▲82歩成が手筋。△62玉しかありませんが、▲64歩、△52銀、▲65桂が詰めろをかけつつ自玉を広くする一手(図12)。

気持ちの良い一手で、逆転ムードですが、ここは△51桂受けならまだ後手が良かったようです。本譜は△41歩だったため、▲12龍が詰めろで入りました。以下、△42桂に▲83とで、84銀を抜けるのが大きく先手優勢となり、以下そのまま先手勝ちとなりました。

序盤の優位をフイにして気持ちの折れそうなところから粘って逆転した阿部七段の強さが光る一局でした。

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