4/27 ヒューリック杯棋聖戦 準決勝 三浦ー稲葉戦

ヒューリック杯棋聖戦準決勝の三浦ー稲葉戦を振り返ります。戦型は大方の予想どおり、横歩取り青野流となりました。

にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へ

△22銀は最近では珍しい一手ですが、三浦九段の研究を外す意味もあったでしょうか。以下駒組が進みます(図2)。

△26歩は、次に△27歩成と捨てて▲同銀に△28角と打てば桂香の両取りになるという狙いがあるため、▲28歩と受けました。進んで図3。

この▲84歩もこの戦型でよく出てくる手筋で、飛車を押さえ込み、場合によっては飛車を切って▲83角と打つような手を狙います。
本譜も△23金に▲33飛成から▲83角と切り込んでいきました(図4)。

ここで△72銀なら▲同角成、△同飛、▲83歩成、△71飛、▲82歩といった攻めがあり、切れることはありません。
本譜は△85飛でしたが、自陣飛車二枚を働かせるのは難しく、先手が指しやすくなりました。進んで図5。

図5で▲83歩成が手筋でした。△同銀の一手に▲77桂として△84飛車と引かれた時に82の飛車先が重くなっており、図5で単に▲77桂と跳ねて△84飛と引かれた形とは雲泥の差になります。このような細かい手筋の積み重ねが大切になります。

図6で▲26歩が好手でした。代えて単に▲85歩は、△24飛と回られ、▲26歩、△同飛と進んだ時に△86歩の拠点が残ってしまいますが、▲26歩、△87歩成、▲85歩の手順であれば△24飛に▲87金とはらうことができます。
ただし、▲85歩の瞬間に△88と、と踏み込まれる手を読む必要があるため、正確な読みが必要でした(△88とに▲84歩が銀に当たるため大丈夫)。進んで図7。

▲65桂が桂と角を同時に使う気持ちの良い一手。どこかで▲45桂と龍取りに跳ねた時に▲53に殺到する順等も生まれています。以下、△72銀、▲86金、△26龍と粘りに出ますが、▲35馬から端攻めをからめて攻めていきました。進んで図8。

ここで▲37桂が龍取りと馬に紐を付ける一石二鳥の手。以下▲11歩成で先手の攻めが厳しくなります。進んで図9。

図9で▲53桂成から清算するのは中段玉で寄せづらくなりますが、▲37香が好手。△45歩なら▲33から飛車を取り、▲12飛が厳しいため、△41桂と受けますが、▲31と、△同玉で玉を下段に落とすことに成功しました。以下、▲25歩で龍を逸らして▲33から殺到します。進んで図10。

ここで▲44角とついに眠っていた角を働かせます。以下、△33歩、▲同角成と進んだ時に△32歩なら▲23桂や▲43桂と打てるのが、成香との違いになります。仕方なく▲33角成に△32角と受けましたが、▲53桂成以下先手勝ちとなりました。

序盤の優位を徐々に拡大し、最後はスパッと寄せ切る強い勝ち方で、三浦九段が挑戦者決定戦進出を果たしました。
竜王戦以来の大一番となった三浦九段、初タイトルを目指す豊島八段のカードとなった挑戦者決定戦は激戦が予想され、非常に楽しみですね。

にほんブログ村 その他趣味ブログ 将棋へ

“4/27 ヒューリック杯棋聖戦 準決勝 三浦ー稲葉戦” への1件の返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。