4/26 ヒューリック杯棋聖戦準決勝 豊島ー阿部(光)

ヒューリック杯棋聖戦準決勝の豊島ー阿部(光)戦を振り返ります。
戦型は流行の飛車先切らせ△73銀戦法となりました。

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ここから▲38銀、△64銀に、▲66歩~▲67銀とするのがひとつの形。△64銀の「歩越し銀には歩で対抗」の格言に沿った対応です。進んで図2。

ここで▲75歩が機敏な一手でした。△84飛には▲74歩~▲33飛成~▲83角があります。従って△同銀の一手に▲54飛で次の▲74飛が厳しく残ります。以下、△64銀と引いても再度の▲75歩があります。進んで図3。

ここでは▲77桂として機を見て▲65歩を見せる手も有力でしたが、本譜は▲76飛と引いて▲74歩を見せました。
△75歩から角を取られても指せるという判断でしたが、角を取った後△42角から角を活用する手があるので難解。以下進んで図4。

ここで△59角成なら飛車は成れますが、流石に駒損がひどいため、△75歩で飛車を殺します。以下先手も▲53角から馬を作って対抗します(図5)。

先手は飛車を取られていますが、後手が歩切れであり馬もできているため形勢判断の難しい局面です。ここから第二ラウンドが始まります。進んで図6。

先手は自陣を整備した後、馬を86に転換しました。ここから▲76馬に△94角、▲77馬、△58角成、▲同金、△69飛(図7)でいよいよ局面が動き出します。

ここで▲57角が△39銀を防ぎつつ24の飛車取りとなる攻防の一手。対して△46歩が手筋で、嫌味を付けながら飛車取りを防ぎます。手番を得た先手は▲59金~▲79金で龍を召し取ります(図8)。

ここで△15香が勝負手。取ると△16桂で一気に逆転します。不利な時は相手に嫌味を付けるのが大切です。しかし豊島八段は▲46角から冷静に対応します。進んで図9。

後手は飛車を二枚とも捨てて迫りますが、後一歩が足りません。図から▲21飛、△31香、▲12飛と反撃してきた手にうまい攻めがあれば良いですが…。

▲38銀を見捨てて5筋に逃げ込むのが安全です。△48銀と迫りますが、詰めろになっていないため、▲31飛成以下先手勝ちとなりました。

じりじりとした展開からの切り合いを制した豊島八段がタイトル挑戦まで後1勝に迫りました。王将戦・名人戦ともに後一歩及びませんでしたが、初タイトルに期待が高まります。

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