4/23 竜王戦1組 稲葉ー広瀬戦

稲葉八段対広瀬八段の若手トップ棋士同士の一戦を振り返ります。戦型は後手の雁木に対して先手が速攻を仕掛ける形となりました。

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最近は雁木に対して漫然と駒組をするのではなく、速攻を目指す形が流行っています。

図1以下、▲34歩、△同銀、▲55銀、△同銀、▲同角、△64銀、▲77角、△75歩、▲同歩、△同銀、▲76歩、△64銀、▲38飛、△35歩、▲26銀(図2)

後手だけ銀を使わされており、先手が良さそうですが、先手の壁形も解消しづらいため、良い勝負のようです。▲26銀に対して△45歩から決戦になりました(図3)。

ここで▲43角と放り込んだのが稲葉八段らしい一手ですが、流石にやりすぎな感も漂います。代えて▲37角でも先手が十分でした。進んで図4。

先手は▲32歩からと金を作って攻めていきますが、手数がかかるのが難点。図は▲33歩から二枚目のと金を作ったところですが、ここから△62玉、▲42と、△73玉と逃げたのが「玉の早逃げ八手得」の格言に沿った手順。

△62玉の瞬間▲74桂が気になりますが、手順に△82に玉が逃げられるのと、桂を持つと57の地点で清算した後の△65桂が厳しくなるため、▲74桂は毒饅頭となります。進んで図5。

ここでは△69銀と打って▲68玉に△58銀打とからむ手も有力だったようです。本譜は△38銀から迫ります(図6)。

ここで△86歩を利かせた方が良かったようです。このタイミングでは手抜きづらいため、▲同歩ですが、58で清算して△87歩が詰めろで入るため後手優勢でした。
進んで図7。

ここで△86歩だったため、▲95角の切り返しがありました。以下△84銀、▲86角に△88歩と打つべきでしたが、△85歩だったため、▲64角~▲59歩で一気に先手が固くなりました。進んで図8。

ここは▲41龍等で勝負に出れば先手優勢でした。本譜は▲79玉から受けに回りましたが、かえって後手の攻めが早くなってしまいました。進んで図9。

ここは最後の勝負どころで、▲23龍なら際どいながら先手玉は意外にも67からのルートが広く詰まないため先手優勢でした。本譜は▲78玉としたため、△56銀と縛られて万事休すとなりました。
激戦を制した広瀬八段が竜王戦決勝トーナメント進出です。

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