4/24 棋王戦 藤井聡太ー大石直嗣戦

藤井ー大石戦を振り返ります。戦型は後手の大石七段のダイレクト向かい飛車となりました。

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後手は銀冠に組み、先手は7筋の位取りで対抗するというよくある展開。後手は△44~△53~△64~△55銀と銀を動かしているため、先手がかなり手得しています。

ここは手が広いところですが、▲88角と手持ちの角を手放し勝負に出ました。進んで図2。

ここで後手は指す手があまり無いのに対し、先手は▲66角~▲77桂~▲89飛と指したい手が多く、先手作戦勝ちと言えます。進んで図3。

ここで本譜は▲24歩と交換し、△32金に▲77桂と跳ねて△25歩と進みましたが、単に▲77桂と跳ねて、△55歩に▲24歩と突いた方が、△25歩の余地を与えないため、得していました。進んで図4。

△25歩と飛車の退路を断つ手に対し、▲同桂、△23歩と進んだところ。ここでは▲33桂成、△24歩、▲32成桂と踏み込む手が勝りました。以下△29飛には▲59金打等と受けた形が固いです。

本譜は▲34飛でしたが、△31飛で攻めが難しくなりました。以下、▲74歩、△同銀(△25桂は▲75角)、▲22歩、△25桂、▲21歩成、△33金、▲44飛、△同歩、▲31と(図5)

銀は取れましたが、自陣がスカスカで手番を渡しているため、先手劣勢。ここで△37桂成とすれば後手優勢でしたが、本譜は△29飛。

これも自然に見えましたが、そこで▲89飛(図6)が才能溢れる流石の一手。△同飛成なら同玉で先手玉が遠くなるという、指されてみればなるほどという手ですが、普通はなかなか指せない自陣飛車です。

図以下、△28飛成、▲29歩、▲19龍として龍を遠ざけて▲85歩で勝負しました。進んで図7。

ここで△47成桂と踏み込むのが後手としては最大のチャンスでした。▲43歩成~▲53とが詰めろにならないため、後手が一手勝ちとなります。
図7以下も熱戦が続きますが、最後は詰まして藤井六段の勝ちとなりました(図8)。

最後は丁度空いているスペースに▲57桂と打てるため詰むという、勝ち将棋鬼のごとしといった図になりました。粘りの▲89飛の印象が強く残る名局でした。

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