4/22 NHK杯 三浦ー大橋戦

本日のNHK杯戦はA級棋士の三浦九段対昨年度勝率2位の大橋四段という好カードとなりました。戦型は大橋四段が後手となったので、確実に横歩取りになると思いましたが、なんと大橋四段が四間飛車を採用しました。

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完全に予想が外れましたが、この日のために温めてきた作戦でしょうか。
しかもこの後も通常の四間飛車とは異なる独自の駒組となりました(図2)。

美濃囲いではなく△82銀があまり見たことのない形。この後△83銀から銀冠に組む狙いかと思いましたが…。

図2以下、▲38飛、△44角、▲59角、△64歩、▲79金、△62金直(図3)

▲38飛に△44角はセットのような手順。無条件に▲35歩から一歩持たれてはいけません。
△62金直でようやく作戦が明らかになりました。△41飛~△92香~△91飛の地下鉄飛車で9筋の端攻めを狙う作戦で、四間飛車穴熊に対する作戦と同じ(参考図)と考えれば居飛車党が後手を持っても違和感がありません。

図3以下、▲37角、△63金左、▲68銀、△33角、▲77銀、△85桂、▲86銀、△73銀、▲58飛(図4)

先手は端に備えて57の銀を玉側に引きつけます。最後の▲58飛は次に▲55歩を狙った手で▲55歩、△43銀となれば二重で角道が止まり、端攻めが緩和されますし、▲56金等から先手も手を作りやすくなります。
ここで△46歩が手筋で、▲同角なら△45銀があるため、▲同歩ですが、角道が止まるため▲55歩と突けなくなります。この手筋は四間飛車でよく出てくるので覚えておきましょう。

図4以下、△46歩、▲同歩、△65歩、▲68飛、△66歩、▲同金、△97桂成、▲同銀引、△96歩、▲86銀、△97歩成、▲同香、△96歩、▲同香、△同香、▲97歩、△85歩、▲77銀、△86歩、▲96歩、△97歩、▲同桂、△87歩成、▲同銀、△64香(図5)

△65歩から端を攻めていきましたが、単調でなかなか端だけでは攻め切れません。代えて△14歩~△13桂と25歩を狙って左の桂も活用するのが勝りました。
図5は先手優勢で、▲88金とすれば手堅かったです。

図5以下、▲67歩、△66香、▲同歩、△65歩、▲55香、△57金、▲88飛、△66歩、▲68歩、△56金、▲78銀、△55角、▲59香、△64角(図6)

▲67歩と受けましたが、△65歩でなかなか振りほどけません。本譜は打った▲55香を取られてしまい、逆転してしまいました。最後の△64角は気づきづらい手で、つい55のラインに角を置いておきたくなりますが、97を狙うのが急所でした。

図6以下、▲75歩、△81香、▲56香、△88香成、▲同銀、△98歩、▲同玉、△95歩、▲54香、△96歩、▲85桂、△84銀、▲76桂、△85銀、▲64桂、△同金(図7)

先手は飛車を見捨てて攻めますが、少し駒が足りません。後手は穴熊の急所の端から反撃し図では△86桂が厳しく残っています。

図以下、▲86歩、△同銀、▲87香、△75金、▲86香、△同金、▲64角、△75桂、▲53香成、△97香、▲89玉、△53金、▲73金、△61玉、▲62銀、△同飛、▲同金、△同玉、▲53角成、△同玉、▲54歩、△同玉、▲55歩、△63玉、▲93飛、△73銀、▲54銀、△72玉、▲92飛成、△82歩、▲63金、△61玉(図8)まで後手勝ち。

▲86歩で△86桂を消しますが、駒を呼び込んでしまうため状況は良くなっていません。最後は△53金が詰めろ逃れの詰めろで勝負あり。
仕掛けは無理気味でしたが、中終盤の指し回しは流石前年勝率2位といった感じで、今年度も大活躍が予想されます。

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