名人戦第2局 佐藤天彦名人―羽生善治竜王戦

挑戦者の羽生竜王の先勝で迎えた第2局は角換わりとなりました。昨日解説した三浦ー斎藤戦が類型となりますので、ご参考にしてください。

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ここで▲66角と上がるのが地味ながら参考になる一手で、後手から△84銀~△75銀と押さえ込みを狙う手を消しています。

図1以下、▲66角、△74銀、▲16歩(図2)

▲16歩は、将来▲24飛と走った時の王手飛車を消した意味ですが、同じ意味で▲68玉とした方が普通は手の価値が高そうです。しかし戦場に近づく意味もあるため、あえて居玉のままを選択したのでしょう。
図2以下、△73角、▲48金、△46角、▲37桂、△64歩、▲同歩、△同角、▲77桂、△62飛(図3)

△73角と手放しましたが、効果は薄かったようです。全体的にこの戦型は先手が手厚いような気がします。図3では▲55銀から▲64歩として押さえ込む手もありました。
図3以下、▲65歩、△82角、▲35歩、△75歩、▲67銀左、△35歩、▲26飛、△52金、▲34歩、△44銀(図4)

最後の△44銀で△22銀は、▲24歩、△同歩、▲同飛、△23歩、▲33歩成~▲74飛の十字飛車が炸裂します。
図4以下、▲24歩、△同歩、▲同飛、△23歩、▲26飛、△64歩、▲同歩、△65歩(図5)

2筋を交換したことで▲45歩で銀を殺す手が生まれたため、後手も△64歩から反撃します。ここで▲同桂や▲同銀でも十分でしたが、本譜は▲33歩成と手筋を放ちます。

これに△同玉は▲65桂の後、▲45歩や▲45桂が厳しくなりますし、△同銀も後に▲45桂が厳しくなります。△同桂も角を切って▲34歩が厳しい、ということで本譜は△同金でした。
図5以下、▲33歩成、△同金、▲44角、△同歩、▲22歩、△66歩、▲同銀、△76歩、▲65桂、△73桂、▲34歩、△32金、▲21歩成、△65桂、▲31と(図6)

角を切って▲22歩が急所の一手。後手も反撃しますが、如何せん駒が足りません。最後の▲31とは参考になる手。つい▲33銀と打ち込んでしまうところですが、この方がセンスのある寄せ方です。
図6以下、△同玉、▲33銀、△36桂、▲32銀成、△同玉、▲33金、△41玉、▲23飛成、△48桂成、▲同玉、△31金(図7)

玉を下段に落として▲33銀で、カナ駒が無いため、受けがありません。△31金と粘りますが…
図7以下、▲43桂、△同金、▲同金、△64角、▲63歩、△同銀、▲33歩成、△51玉、▲55桂、△同角、▲同銀直、△36桂、▲58玉、△77歩成、▲95角(図8)まで先手勝ち。

寄せは金を剥がすことが基本になりますので、▲43桂と31の金を狙うのが当然ながら決め手となりました。
羽生竜王は力を発揮できず、佐藤名人の快勝となりました。
これで1-1のタイとなりましたが、今後も熱戦を期待したいです。

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“名人戦第2局 佐藤天彦名人―羽生善治竜王戦” への3件の返信

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